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労働運動

1023とはずがたり:2015/12/03(木) 14:10:54
>>1022-1023
「この状況を打開するために『FRIDAY』編集部に直接伺いました。ただ、動画のイメージでヤクザ者だと思ったのか、警備員に止められ、編集部ではなく守衛室の横で待機させられたんです。恫喝動画の影響を肌で感じた瞬間でしたね。取材前から、完全にブラック企業のならず者という先入観を持たれてしまっていたし、私を悪者にしたほうが面白いというのもあったのでしょう。ネットやマスコミの間で『アリさんはブラック!』という風潮が出来上がってしまえば、事実に関係なく、それを覆すのは容易ではありません。せっかく取材してもらっても、私のコメントは悪質なブラック企業を印象づける効果的な道具でしかないことを知りました」

 長年の取引先は理解して励ましの言葉をかけてくれたが、井ノ口氏の精神は極限状態だったとか。誹謗・中傷の声は自宅にまで押しかけ、無言電話や迷惑電話がかかり、知人を装って「オレオレ、オレやないか」とオレオレ詐欺犯ばりに電話をしてきて、内情を探ろうとする者まで現れたという。

「労働基準監督署から指摘された深夜残業の未払いと過重労働のそれぞれ1件ずつの違反行為は認め、またユニオンに加入した社員Aの懲戒解雇処分も取り消しました。こちらが悪いところはすべて認め、改善しました。でも、こちらにも言い分はあります。社員Aは人身事故を起こしたにもかかわらず相手方に謝罪を直接しなかったり、社内の掲示板を外部に漏らすといったスパイ行為も実施しています。これまでも会社に不満のある従業員とは話し合いで解決できた。しかし今回、当事者である社員Aと弁護士との間でもたれた話し合いでは、平行線のまま。妥結案を話し合っているのに『生涯賃金を払えば許す』とか法外な要求をしてくる。まるで何かに洗脳されているかのような恐ろしさを感じましたね」

 アリさんマークの引越社が社員Aをシュレッダー係にして精神的に追い込んだ行為は、「確かにやり過ぎた側面もある」と認める井ノ口氏。今後は「飲酒運転や事故を未然に防ぐなど、社員を管理するという意味ですべて必要なことでしたが、時代にあわせてもう少しマイルドな策を考える」とのことだ。そして、ブラック企業大賞について、改めて異を唱える。

「一つの問題が解決すると、また別の問題点を指摘してくる。例えば『外国人労働者を差別し、雇ってない』と言いがかりをつけられました。弊社は外国人従業員を雇ってますから。言いがかりレベルの主張を繰り返すのは、そこに社会正義を嗅がした泥臭い利害関係があるのではないでしょうか。すべてのユニオン団体がそうとは言いませんが、ブラック企業大賞を構成する実行委員にはジャーナリストやNPO法人代表、弁護士、ユニオン関係者などが名を連ねています。社会正義の名の下に、ブラック企業大賞をエサに企業恐喝まがいの行為をして、金銭を要求することが真の目的なのかもしれません」

 アリさんマークの引越社副社長インタビューは12/1発売の週刊SPA!の特集「ゼブラ化する新型ブラック企業が増殖中」にも掲載。ここでは語り尽せなかった“熱い思い”をさらに切々と語ってくれた。「ブラック企業」という言葉が一人歩きし始めた感もある現代。同特集では、今後はさらに複雑化する新型ブラック企業の最前線に密着。もはや他人事ではなく、あなたの会社にもブラック化の波は忍び寄っているかもしれない。

<取材・文/週刊SPA!編集部 撮影/西田 航>


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