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Tohazugatali Tourist Bureau

5021チバQ:2021/03/08(月) 15:51:04
変わらない理念、進化するパーク

震災当日のシーでの様子を振り返る広瀬さん=2月、オリエンタルランド本社
 さまざまなメディアから取材を受け、話題になったTDRの対応。しかし彼らは「全く特別なことはしていない。全員がお客さまの安全を第一に考えただけ」と語る。

 「寒そうなお客さまに従業員用のカイロを渡してもいいですか」
 「コスチュームの上着をお渡ししてもいいですか」
 震災当時、田村さんの元にはパークの従業員からこのような提案が次々と寄せられたという。「お客さまにとっていいと思うことは、大いにやろう」。その時の言葉は、10年経っても変わることのないTDR従業員の基本理念だ。

 当時、シーで来園者を励まし続けた広瀬紘大さん(39)もそんな理念を今へ受け継ぐ1人。来園者を不安にさせないよう「普段通り」の声掛けを心がけながらも、少しでも地震の状況を伝えようと携帯ラジオをパークに持ち出し、音量を上げてニュースを届けた。「本当はオフィスの物を夢の国に持って行っちゃだめなんですけどね」。

 現在、ガイドツアーのキャストの指導係となった広瀬さんは、マニュアルの徹底よりも「考えて行動できるキャスト」を育てていきたいと力を込めた。

 一方、TDRの防災対策は進化を遂げている。屋内への二次避難が遅れた反省から、建物の安全確認を行える人員を増員。今後起こりうる大規模災害に備え、ゲストをパーク内に宿泊させる想定での訓練も始めた。

 震災当時は約1カ月間の休園。そして2020年には新型コロナウイルスの感染拡大により4カ月間の休園という「非常事態」を経験した。現在も入場人数の制限など、普段とは異なる運営方法でゲストをもてなしている。

 「休園した後に再び立ち上がるというプロセスを我々は2度も経験した。震災がなければ経験に基づいた防災訓練はできていないし、コロナがなければ今のような(感染対策に徹した)運営もなかった。経験を生かしながら常に進化していくことが我々には必要です」と田村さん。10年前には東京ディズニーランド、ディズニーシーの再開がファンだけでなく日本中に光を与えた。「おかえりなさい」。そう言って来園者を迎えたキャストの目には涙があふれた。

 田村さんや広瀬さんは口を揃えて語る。「あの時はつらい時期を乗り越えて、また会えた喜びをゲストと一緒に感じた。人々の活力や癒しになる場所を提供したい。その気持ちは今も全く同じです」

◆ ◇ ◆

 この記事は、千葉日報とYahoo!ニュースによる連携企画記事です。東日本大震災後の千葉の「あれから」について、全4回の連載で伝えます。


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