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Tohazugatali Tourist Bureau

3755とはずがたり:2016/05/12(木) 18:44:48
>>3754-3755
もともと、道具屋筋商店街全体がプロの卸屋集団。だから、仕入面などで小回りを効かした店舗づくりが可能なのだ。

商店街を訪れていた観光客に聞くと、こんな声が聞かれた。

「台湾では、ここまで質の高いプロフェッショナルな専門器具販売店が一箇所に集まる場所はない。外国語対応も可能で、安心して買い物できる」(台湾・37歳?陳漢陽さん)

「3度目の来日でコアな場所に来たかった。WIFIがあって、情報収集もできる。ストリートの裏には面白い飲食店も多く、魅力的な場所です」(韓国・21歳?カン・エンジンさん)

「香港の友人からの口コミで商店街の存在を知った。私は香港でレストランを経営しており、包丁を目的に来た。ただ、包丁の他にもたこ焼き機、鍋も買ってしまいました。笑」(香港・50歳・黄鉱凱さん)

ここまでにぎわう商店街になった背景には、同商店街振興組合の20年に及ぶ戦略的な取り組みがある。

同組合の千田忠司理事長が振り返る。

「私たちはもともと狭い市場を狙う専門商店街です。少子高齢化が進んでいく中、将来的に必ず国外からの消費が必要な時代が来ると考えていました。そこで20年以上前から、アジア全域に足を運び、『どうすれば外国人客を誘致できるか』ということを模索してきた。結果的にわかったのは、ミナミには食、文化と観光資源はあるということです。あとは、いかにインフラを整えるか。どう魅力を伝えるかが大切という結論に至りました」

千田氏がまず着手したのは、外国語版HPの開設。英語、韓国語、中国語対応からスタートし、東アジアのSNS対策として、商店街単独で無料WIFIを開放した。また、全国的にも先駆けて、免税商店街としての試みをスタート。該当店がひと目でわかる「免税アプリ」の開発、接客がよりスムーズになる「同時通訳アプリ」も導入した。現在は、同商店街の取り組みに注目する自治体や行政機関からの視察が定期的に入り、各都市との連携も加速させている。

商店街の活性化を後押しした、”新顔”の奮闘

こうした老舗や組合の奮闘に加え、商店街の“新顔”の活躍も商店街の飛躍に一役買っている。

たとえば食品サンプルの専門店・デザインポケット。同店は、同商店街に出店してまだ数年の新規参入組だが、2011年に「モノづくり体験」という新しい取り組みを開始。商店街に出店した後、各店と協力して、食品サンプルをはじめ、近隣の寿司店、ちょうちん職人、チョークアート体験などを開始。観光客に人気となり、商店街の新たな売りとしてすっかり定着した。

「2011年当時は、食品サンプル全体が衰退気味という状況。そんな中、いかに文化を途絶えさせないかを考えての出店でした。私たちは商店街の中では新顔ですが、みなさんに協力いただき少しずつ結果が現れてきました。旅行会社との連携もあり団体、個人客ともに順調に推移していますね」(デザインポケット広報担当者)。

外国語版HPの開設といった外部インフラ整備を地道に進める組合と、商店街の中で店を構える老舗、新規参入組それぞれの奮闘。それらが組み合わさって実現したのが、現在の商店街の繁栄なのだ。

地方のイチ商店街という枠に収まらない、インバウンド集客のモデルケースといってもいいのではないだろうか。


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