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Tohazugatali Tourist Bureau
2657
:
チバQ
:2014/01/10(金) 00:23:21
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014010902000236.html
観光地下資源で外国人客招け! 宇都宮・大谷資料館
2014年1月9日 夕刊
地下への階段を下りると幻想的な地下空間が広がる大谷資料館と大久保オーナー=宇都宮市で
宇都宮市の特産「大谷(おおや)石」の巨大な地下採石場跡を見学できる大谷資料館で、市は外国人観光客の獲得に本格的に乗り出す。外国語のガイドや道路案内の導入を目指す。念頭にあるのは二〇二〇年の東京五輪。都心から東北新幹線で約一時間という地の利を生かし、訪日外国人に足を延ばしてもらおうと意気込んでいる。(後藤慎一)
大谷資料館は同市大谷町にある約二万平方メートルの地下採石場跡にある。巨大な地下空間は映画撮影やコンサートにも利用されてきた。最近は付近の地下湖でカヌー探検や、涼しさを生かした夏イチゴ栽培など、新たな活用が進む。
東日本大震災後、資料館は余震の心配などから一時閉鎖されたが、昨年四月に再オープン。九カ月で約八万人の入場者を集めた。ただ、外国人は約二百人と0・2%台。資料館の大久保恵一オーナーは「日本滞在が長い外国人が、知り合いの日本人に連れてこられるのがほとんど」と話す。
半面、訪れた外国人の評価は高い。昨年十二月、中国、マレーシア、フランス、韓国などから訪日している留学生ら十人を市が「受入環境整備サポーター」として周辺一帯を観光してもらったところ、「あんなところは見たことがない」「説明をもっと聞きたい」と人気抜群だった。
日本への外国人旅行者は昨年初めて年間一千万人を突破して上り調子。東京五輪を見据え、てこ入れを図ることにした。
そこで気になるのは言葉の問題。資料館の歴史や採石作業など、館内に表示されている解説は、ほぼ全部が日本語。通訳もおらず、日本語が苦手な外国人には不便だ。
市の構想では、英語をはじめ、数カ国語の解説を設置。スマートフォンで特定のサイトに接続すれば、外国語の音声案内を聴けるシステムの導入や、外国語を話せるガイドを検討する。JR宇都宮駅などからの路線バスの行き先表示も、外国語を併記できないか検討する。
これらに必要な予算の一部を一四年度市予算に盛り込む方針。
市観光交流課の大橋憂子課長補佐は「大谷地区は世界でも類を見ない観光資源。東京五輪に向けて、確実に外国人観光客を増やすよう努力していきたい」と話している。
<大谷資料館> 8世紀から建築資材として使われてきた大谷石の歴史を伝えようと、1979年、石材産業の関係者が宇都宮市大谷町の地下採掘場跡に開館した施設。石階段を下った地下約30メートルに、約2万平方メートルの空間が広がり、石材を掘り出した跡が残る。太平洋戦争中は中島飛行機(現富士重工業)宇都宮製作所の軍需工場としても使われた。学校の遠足や社会見学でよく利用されるほか、古代ローマの遺跡を思わせる景観からプロモーションビデオの撮影やシンポジウムにも使われる。
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