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Tohazugatali Tourist Bureau

2411とはずがたり:2013/05/24(金) 17:02:35

メガネ掛けて出っ歯で写真撮りまくると揶揄されてきた殆ど嘗ての日本人観光客並ですな。。

中国人観光客は「毒」か「薬」か?
ツーリズムにも「チャイナリスク」
野嶋 剛 :ジャーナリスト 2013年05月23日
http://toyokeizai.net/articles/-/14061

静かだった台北故宮が、喧噪の渦に

台湾きっての観光名所、台北の故宮博物院(以下台北故宮)の入場料が、これから大幅に値上げされるという。その主な理由が、増えすぎた中国人観光客の来場を抑制するためだというから二重に驚いた。

かつて、中国から台湾への観光客はほとんどゼロに等しかった。中国と台湾が対立関係にあったからだ。しかし、2008年に政権に就いた馬英九総統は中台関係の改善を進め、象徴的な政策として、中国人観光客の台湾観光を開放した。その結果、一気に中国人が台湾に押し寄せ、今では日本人を抜き去り、最大の「外国人」観光客の地位に躍り出ている。

台北故宮に収蔵される中国文物は、1949年の台湾撤退のときに、?介石が中国から台湾に運び込んだものだ。中国人の意識には「台湾に行くなら何が何でも台北故宮に行きたい」という気持ちがある。今は1日に最大4000人が中国から台湾を訪れているが、団体ツアーの場合、台北故宮への訪問率は100%に近いと言われている。

台北故宮では入場者が急増し、昨年は212万人を超える中国人が訪れた。前年比で70万人の増加だ。博物館グッズも大いに売れて、笑いが止まらないはずだった。ところが、昨年あたりから大勢の中国人観光客によってロビーや展示フロアが占領され、ほかの参観者から強い不満が出るようになっていた。

実際、数年前までは、台北郊外の森の中にある台北故宮は静けさに包まれ、「中国美術の粋に触れよう」という気持ちを高めながら参観を楽しむことができた。だが今では、まるで生鮮市場のような喧噪に包まれている。展示スペースでは、人気の展示品である「翡翠白菜」や「肉形石」のところに長蛇の列ができ、作品にたどり着くまで30分や1時間待ちもざらになっている。私の場合、最近は週末の夜間開館の時間を狙って行くことにしている。夜間は中国人が来ないため、落ち着いて作品を眺めることができるからだ。

台北故宮の現在の入場料は、個人の場合は1人160台湾ドル(1台湾ドル=約3.4円)だが、新しい入場料では250台湾ドルにまで引き上げられる。およそ1.5倍になるわけだ。10人以上の団体客になると、1人につき100台湾ドルだったのが、2倍以上の230台湾ドルへと跳ね上がる。大半の中国人観光客はこの団体枠なので、今回の値上げが中国人をターゲットにしたものであることがわかる。

ところが、この値上げによって本来はメリットを受けるはずの地元台湾人から、強い不満の声が上がった。あまりにも高くなり、行く気にならない、というのである。国会にあたる立法院でも議論になり、周知撤退のためという理由で値上げの実施は本来予定していた4月から7月15日にまで遅らせざるをえなくなった。

値上げは中国人には効かない?

台北故宮は、ロンドンの大英博物館、パリのルーブル博物館などと並んで世界の5大博物館(→あと二つどこ?)のひとつに数えられる。その入場料が、本来、日本円にして500円そこらというのは日本人の感覚からすれば、いささか安いきらいがあった。

しかし、台湾は日本に比べて物価が半分以下のうえ、文化政策の方針で、台湾の博物館や美術館の入場料は一般的に低く抑えられており、100元を超えることはまずない。だいたいは30元とか50元ぐらいである。その中で台北故宮はもともと高いと思われてきたのに、さらに値上げとなれば、拒否反応が出ても無理はない。

そして、今回の値上げの原因となった中国人観光客について、値上げはあまり効果を生まないというのが一般的な見方である。

なぜなら、中国人観光客にしてみれば、台湾に来るのは一生に一度の大イベントであり、多少食事の質を落としても、あるいはツアー代に跳ね返っても、台北故宮を訪れたいからだ。訪問先から外すという選択肢はありえない。

しかし、台北故宮としても「中国人は1日に何人まで」という制限を設けるわけにもいかない。当面の対策として値上げを打ち出すしかなかったのだろう。


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