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Tohazugatali Tourist Bureau
103
:
とはずがたり
:2006/12/02(土) 00:09:52
合併しない街が頑張ってるという論調は如何か。
夢のつり橋から/想定超えた九重フィーバー
http://mytown.asahi.com/oita/news.php?k_id=45000000611300003
2006年11月30日
歩行者専用としては日本一の長さと高さを誇る「九重“夢”大吊(つり)橋」が開通してから、30日で1カ月になる。全国各地から連日、大勢の観光客が詰めかけ、当初予想した年間来場者数の30万人を開通からわずか24日目で達成するなど、地元の人たちも戸惑うほどの盛況が続く。数日ぶりに晴れ間も見られた28日も、8千人以上の人が訪れた。フィーバーが続くつり橋と、その周辺を歩いた。(伊藤宏樹、石崎晃一郎)
《午前10時半》
「普通車は30分から40分待ちですよ。よろしいですか」
県道からつり橋の駐車場に入る交差点では、右手に拡声機、左に赤灯を持った警備員が、声を張り上げていた。ゲート前にある乗用車約200台分の駐車場が埋まったためだ。
車を周辺8カ所にある臨時駐車場に振り分け、そこから徒歩かシャトルバスでゲートに向かってもらうという。
《11時》
「わぁ、すごい」「あー、揺れよん」
一列になった人たちが、途切れることなく幅1・5メートルのつり橋をそろそろと進んでいた。歩くたびに、橋は左右に小さくガタガタと揺れ、思わず声を上げる人も。右側にはくじゅう連山や震動の滝、左側には深い九酔渓(きゅう・すい・けい)が一望でき、360度の眺望が続く。
渡り終えた福岡県大刀洗町の安丸喜代子さん(52)は、混雑の少ない平日を狙おうと、夫婦で休みを合わせて来た。「待ち時間もなく、期待通り素晴らしい景色。友達に自慢します」
同僚2人と来ていた長崎県大村市の看護師、玉屋さつきさん(31)は、黒川温泉に宿泊した帰りに立ち寄ったという。「怖かったけど、景色はきれい。でも、また500円払って来るかって言われると、どうかなー」
《午後1時半》
ゲート前の駐車場から約500メートル先のレストラン「まなの樹(き)」。窓から目の前に架かるつり橋が一望できる店内では、20人ほどの橋見物を終えた客が、町特産のブルーベリーを使ったカレーライスに舌鼓を打っている。ほぼ満席だ。
店主の小幡純一さん(40)は、地元の九重町出身。天ケ瀬温泉の旅館で長年料理長をしていたが、橋の開通に合わせて9月に土産物店とともに店を出した。「この1カ月は、ドタバタと過ぎた感じ。ようやく落ち着いてきたかな」
《3時》
橋から車で約15分の飯田高原にある「やまなみ牧場」にも、「山口」「福岡」など県外ナンバーの観光バス3台がとまっていた。
橋の開通後、客足は昨年同期の2倍以上に増えた。つり橋から流れてくる団体客が多く、多い日は1日に20組、400〜500人が昼食に立ち寄る。
「ある程度は予想していたが、こんなに客が増えるとは」。経営する安部スエノさん(60)も、「つり橋効果」のすごさを実感している。
《4時半》
「蛍の光」のメロディーと、「入場券の販売は終わります」というアナウンスが交互に流れ、入り口ゲートが閉められた。
《4時40分》
厚い雲が覆って薄暗くなり、小雨が降り始めた時、北九州市から来たという5人の4世代家族がゲート前にやってきた。
「来年はもう、生きていないかもしれない……」。腰が曲がった85歳の女性は、どうしても橋を渡りたいと、職員に頼み込んだ。結局この家族は、券を買い、橋を渡ることができた。こうした光景は、ほぼ毎日繰り返されているという。
予想をはるかに超える反響には、現場の町職員たちも困惑している。開通当初は、4時半を過ぎても発券所前から列が消えず、閉門を1〜2時間も遅らせた。しかし、辺りは真っ暗。渡り終えた一部の客からは苦情も寄せられた。「暗くて何も見えないじゃないか」
◇
合併をせず、「自立」の道を選んだ町にできた新名所「大吊橋」の話題を、随時、掲載します。
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