[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
メール
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
901-
1001-
1101-
1201-
1301-
1401-
1501-
1601-
1701-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
マスコミ
724
:
名無しさん
:2009/10/10(土) 14:14:50
>>723
要するに、権力側としては特定のメディアを囲い込むことで、彼らが自分たちに刃向かってこないような体質を作り出すことが可能になり、しかも、それと同時に敵対的なメディアを弱体化させることにも成功するという一石二鳥、一石三鳥のおいしい制度なのだ。
これは逆の見方をすれば、なぜ記者会見がオープンでなければならないかを、雄弁に語っていると見ることもできる。記者会見がオープンになり、記者会見への参加が記者にとって当然の権利となれば、記者は記者会見でどんな質問でもできるようになる。特権的に記者会見に出席している人たちが、同じく特権の享受者しか参加していない記者会見の場で、わざわざ権力者が嫌がるような質問をするだろうか。また、権力者に嫌われることで、特権を失ったり、制限を受けたりすることがあり得てしまうし、実際に記者クラブ内ではそういうことが日常的に起きている。ところが、もし記者会見がオープンになれば、どんなに嫌がられる質問をしても、記者会見に参加できなくなる心配だけは無くなるのだ。権力者に嫌われれば、一緒に飯を食いに行ったり、飲みに行ったりする機会は失うかもしれないが、そもそもメディアと権力の間のそんな馴れ合いの関係自体が問題なのだ。聞きたいことがあれば、すべて記者会見で聞けばいいだけのこと。つまり、記者会見がオープンになると、記者会見が真剣勝負の場となるということだ。
記者クラブ問題は名前に偽りありと書いたが、実際政府側が記者会見を開放してしまえば、記者クラブ問題など雲散霧消する。よく勘違いした人が、記者クラブ解体論などをぶっているが、それは違う。記者会見が開放されてさえいれば、大手メディアが記者クラブなどという親睦団体を作ってクラブごっこに勤しんでもらっていても、ちょっと気持ち悪い人たちだなとは思うが、ぼくたち記者クラブの非加盟社には何の被害も生じない。だから、「記者クラブ問題」というのは、実はニックネームのようなもので、その本名は「政府の記者会見開放問題」なのだ。にもかかわらず、世の中がこれを記者クラブ問題と呼んでくれることで、いやもしかするとそう呼ばれるように仕向けることで、なぜか批判は記者クラブに集中し、その奥に潜む黒幕は批判をされることもなく、実は最大の利益を享受しているのだ。
この本質を見誤ると、えらいことになる。岡田外相の下で外務省が記者クラブを開いたように、もはや記者クラブが自分たちの情報非公開のバリアーや煙幕としては使えないことを悟ると、統治権力はまた別の手段を探し始めるにちがいない。いや、もう次の煙幕を見つけているかもしれない。それは、何も日本が特別なのではなく、それが有史以来の統治権力の特徴であり、もともと権力に内包する要素に他ならない。唯一違いがあるとすれば、他の多くの民主主義の国は、それを前提として制度を設計し、あらかじめメディアにそれを監視する機能を持たせているのに対し、日本の記者クラブ制度や他のメディアの特権的制度を見る限り、日本は残念ながらそのリスクに対する自覚がはなはだ脆弱と言わざるを得ない。
いずれにしても記者会見の開放は、単にそのための手段が一つ与えられたにすぎない。手段は活用されなければ意味がないし、そもそも一つ手段を手にしたくらいで安心していると、すぐにまた記者クラブのように権力に取り込まれて、気がついたら権力の片棒担ぎをさせられる制度が作られてしまうことは請け合いだ。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板