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法学論集

2893とはずがたり:2021/01/05(火) 23:57:35
ばれた二重戸籍30年余、発覚は猫好き高じて… 合法取得も悪用
2020/12/22 6:00 (2020/12/22 7:05 更新)
西日本新聞 社会面 松本 紗菜子 一瀬 圭司 梅沢 平
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/675694/


 二つの戸籍を利用して生活保護費を不正受給したとして、詐欺の罪に問われた男(61)に対し、熊本地裁は21日、懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役3年)の判決を言い渡した。男は30年以上前、一時的な記憶喪失が認められ「合法的」に別の戸籍を取得。本名を思い出しても修正することなく、二つの名前を使い分けてきたという。二重戸籍による罪が発覚したきっかけは、多すぎた飼い猫だった。

 被告の男は、木村健二と名乗っていた熊本市中央区の運送会社従業員。法廷でこう主張した。「以前逮捕された時に記憶喪失で本名が答えられなかったため、思いついた『木村健二』と名乗った。その後、勝手に『木村』の戸籍ができていた」

 被告は1986年、熊本県での強盗致傷事件で逮捕、起訴された。当時、一貫して「木村」と名乗り、戸籍を含め身元を確認できるものはなかったという。弁護士が裁判後、新たに戸籍を作る就籍許可を家庭裁判所に申し立てた。

 記憶喪失の真偽は不明だが、逮捕後の供述や証言に信用性があると判断され、88年4月に「木村」の戸籍を取得した。被告は、98年ごろ本名を思い出したが「役所で話せば、自分の前科にも言及しなければならなくなる」として申し出なかったと説明している。

 それから20年余り続いた二重戸籍生活は「パートナー」との関係からほころびを見せる。大の猫好きで「殺処分されてしまう野良猫を救いたいと思い、飼い始めた」と述べた被告。自宅マンションで約30匹を飼っていた。

 飼い猫の数と世話代は増え続けた。県警によると、被告は本名で2011年から生活保護を受給。15年12月ごろからは「木村」として運送会社で働き始めたにもかかわらず、熊本市に給与収入を届け出ず、約3年半にわたって保護費約423万円を不正に受給し続けた。「猫と自分の生活を維持できなかった」と述べている。

 昨年7月、県内のショッピングセンターでキャットフードなどを万引した疑いで逮捕された。逮捕時、本名を名乗ったが、木村名義の運転免許証と本名の住民基本台帳カードを所持。二重戸籍とともに不正受給が明るみに出た。

 熊本市の担当者は「戸籍は1人一つが大前提。今回のような不正を見抜くことは難しい」と明かす。被告による二重戸籍の悪用は他に確認されていない。裁判の最後、被告は「お騒がせしました」と頭を下げた。 (松本紗菜子)


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