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法学論集

2457名無しさん:2015/11/08(日) 21:35:47
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151108-00000519-san-soci
町田・同級生刺殺事件から10年 「読モ」のクラスメートへの叶わぬ恋心…「うざい」で憎しみに一転し…
産経新聞 11月8日(日)14時14分配信

 声をかけてくれたクラスメートに恋した少年。恋い焦がれ、無視されたすえに出した「刺殺」という結論。東京都町田市の高1女子刺殺事件から10日で10年がたつ。少年は刺殺後、父の墓を見下ろす山に凶器を捨てた。うっそうとした山林は事件当時のままで、少年の父の墓もあのときと同様にひっそりとたたずむ。暴走した片思いの果てに犯行に及んだ少年の心境は、はたして変わったのだろうか。(加藤園子)

■一声で「気になる存在」に

 「試験頑張れ」

 少年が高校受験を前にした平成17年1月。同じ中学校に通う同学年の女子生徒が声を掛けてくれた。女子生徒が少年に声を掛けるのはこれが初めてだった。

 女子生徒は小学校時代から読者モデルを務め、クラスでも目立つ存在だった。周囲から孤立していた少年にとって、その日から女子生徒は急に「気になる存在」となった。

 2人は同じ高校に進学した。しかしやがて女子生徒からメールの返事がなくなる。学校であっても知らんぷり。無視されている理由を尋ねようとして帰ってきた予想外の言葉にショックを受けた。

 「うざい」

 恋心は敵意に変わり、そして殺意となった。

 少年は女子生徒の自宅を訪ね、殺害してしまう。「高校に入ってから無視されていると思いだし、腹が立った」と少年は後に語っている。

■「あの場所」で…凶器を遺棄

 事件現場から北西に約1・5キロの山林に、凶器となった包丁は捨てられた。

 山林は少年が中学生の時に亡くなった父親が眠る墓地を見下ろせる場所だった。「少年は母親や家族とよく墓参りに来ていた」と、付近をよく知る男性は振り返る。

 現在、墓地の裏から山林に通じる道はロープとフェンスでふさがれている。その先は昼間でも薄暗い。

 父親の墓が見える場所に凶器を置きに来た理由について、少年は「懐かしい場所に何となく行った」と、捜査員に話したという。父親の墓前は彼の数少ない心のよりどころだったのかもしれない。

 「おとなしくて真面目」「自分の思いを伝えることがうまくない」。同級生や捜査関係者らは少年をこう評した。

 小学校までは友達と楽しく遊んでいた少年だが、父の死と前後して独り言を発しながら自転車を運転する姿が目撃されるようになる。所属していた野球チームは辞めた。「話し方がおかしい」などとからかわれるようになり、自分から話すことはなくなった。

 そんな少年に優しい言葉を掛けてくれたのが女子生徒だった。

 父の墓がある寺の当時の住職(73)は「人を殺してたって心は満たされない。苦しくなって自分の原点に返ってきたのだろう」と思いを巡らす。

■加害者に「被害感情」、絶えぬストーカー事案

 少年について東京家裁八王子支部は検察官送致を決定。殺人罪に問われて懲役11年の判決が東京地裁に言い渡され、21年の控訴審でこの判決が確定した。

 裁判で弁護側は「少年院での処遇が必要」と家裁への移送を主張したが、東京高裁は「長期の刑事罰を科して規範意識を育てるべきだ」と指摘した。

 少年の犯行以降も、「好意の感情」や「好意が満たされないことによる怨恨(えんこん)」が動機となる事件は今も後を絶たない。これらストーカー事案の行為者は、10代は昨年で全体の3・9%(894人)と比較的少ないが、最近5年間は年々増加している。

 「聞きたいことがあるのに無視される」「こんなに自分を苦しませる相手を不幸にさせたい」など、ストーカー事案では、行為者側が被害者感情を持っている場合が多い。

 自暴自棄になっている行為者にとって刑罰は抑止力にならないとの声も多く、昨年からは警察が警告した行為者に治療を促す取り組みも始まった。国や警察のストーカー対策はまだ改善の途上だ。

 「人は誰でも生まれながらに相手を慈しむ心を持っている。その心が正しく発露するかどうかは、環境や教育にかかっている」。住職は墓地に目をやりながらこう付け加えた。

 事件から10年、判決確定からも6年が過ぎた。少年は父親に加え、女子生徒にも手を合わせられるようになったのだろうか。


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