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法学論集

2139名無しさん:2015/04/19(日) 16:32:52
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150418-00010005-videonewsv-soci
和歌山カレー事件に見る、科学鑑定への誤解が冤罪を生む構図
ビデオニュース・ドットコム 4月18日(土)23時11分配信

 以前に一連の原発問題の議論の中で、われわれの社会において「科学の民主化」と「民主の科学化」がいずれも大きく遅れている問題が指摘されたことがあった。
 「民主の科学化」については一般の市民が科学的な思考をする習慣が身についていないことを、「科学の民主化」では科学者が科学的に正しいことだけに目が行くことで、民主主義にとって何が正しいかの視点が欠けていることが問題になっていることを学んだ。
 そしてそれが、日本が原発問題で一つの方向性を打ち出すことを難しくしているのではないか、という論点だった。
 どうもその問題が司法の世界にも持ち込まれているようだ。そして、それは人を裁きその自由を奪ったり、場合によっては死刑という形で合法的に人の命を奪うこともあり得る司法の場では、取り返しが付かないほど重大な事態に発展しかねない危険性を孕んでいる。
 夏祭りの炊き出しのカレーに猛毒のヒ素が混入し、4人の死者と60人以上の怪我人を出した和歌山カレー事件で、既に死刑が確定している林真須美死刑囚の犯行を裏付ける唯一の物証となっていた科学鑑定の結果に今、重大な疑義が生じている。
 これまでこの番組では事件の捜査や裁判の問題点、林真須美氏の死刑判決の物証となった科学鑑定、いわゆる「中井鑑定」の妥当性の問題などを指摘し、最高裁判決が依拠している科学的な根拠が実は脆弱で、そもそも鑑定に示されている「異同識別」の結果が読み違えられている可能性があることを指摘してきた。
 今週のマル激では死刑判決の根拠となった科学鑑定に最初に異論を唱えた、京都大学大学院教授で蛍光X線分析の専門家の河合潤氏をスタジオに招き、科学鑑定と司法が抱える重大な問題を議論した。
 1998年7月に死者4人負傷者63人を出した和歌山カレー事件をめぐる林真須美氏の裁判は、2009年4月に最高裁が上告を退けたことで死刑が確定している。最高裁は判決の中で、カレー鍋に混入されたものと組成上の特徴を同じくする亜砒酸が林真須美氏の自宅から発見されたこと、林真須美氏の頭髪からも高濃度のヒ素が検出されていて、付着状況から林真須美氏が亜砒酸を取り扱っていたと推認できることなどを理由に、死刑判決を支持している。
 林真須美氏は黙秘を貫くなどして、一貫して犯行を否認していたが、自白や動機の解明が行われないまま、裁判では、犯行に使われたヒ素の流通経路や組成の同一性が、いわゆる中井鑑定によって裏付けられたことで、真須美氏の犯行であったと断定されている。中井鑑定はかつて真須美氏の夫・健治氏がシロアリ駆除業を営んでいたために林家に残っていたヒ素と、ヒ素をカレーに投げ入れるために使われたとされる、現場のゴミ袋から回収された紙コップに付着していたヒ素が、同一のものだったと結論づけたもので、林真須美氏が犯人だったと断定する上での決定的な証拠となった。


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