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法学論集

1668チバQ:2010/02/14(日) 11:34:32
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2010/0205_1.html
2010年2月5日(金)

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■断面2010

INDEX

   
日弁連会長選/「主流派」苦戦の皮肉

 史上初の再投票に持ち込まれた5日の日弁連会長選。従来は「主流派」が組織票で当選し、司法制度改革の柱の一つとされる法曹(裁判官、検察官、弁護士)の増員を推進してきたが、皮肉にも大量に生まれた若手をはじめ過当競争に苦しむ弁護士から見放され、大苦戦となった。再投票の結果にかかわらず、増員改革の見直しに拍車が掛かりそうだ。

 ▽派閥選挙

 1月28日に横浜市で開かれた公聴会。「わたしは無派閥です」。消費者問題に取り組み“年越し派遣村”の名誉村長としても著名な宇都宮健児(うつのみや・けんじ)候補(東京弁護士会所属)は数十人の弁護士にこう語り掛け、主流派の山本剛嗣(やまもと・たけじ)候補(同)との違いを強調した。

 主流派は、10年間に1万1千人あまり増え、約2万8800人となった弁護士の60%が集中する東京、大阪の四つの弁護士会(東京、第一東京、第二東京、大阪)が中心。各地の弁護士会の派閥とも結束して順繰りに候補者を擁立し、当選者は事務総長などのポストを各派閥に配分してきた。

 山本氏は2千人以上が加わる最大派閥の「法友会」の出身だ。

 弁護士会の派閥に政治的な背景はなく、最初に就職した法律事務所の代表弁護士らがいた派閥に入るケースが多い。

 ある派閥に約10年所属する弁護士は「基本的に孤独だから群れたがる。仕事のメリットはなく、やることはゴルフと飲み会と会長選」と話す。選挙戦では、司法修習の同期生らのツテを頼って支持を広げるという。複数の弁護士は「候補者調整や選挙戦では、飲食接待もある」と打ち明ける。

 ▽地方票獲得

 1月下旬、東京の新人女性弁護士の元に、大派閥に属する同期生から電話があり、山本氏への投票を依頼された。しかし「選挙公約で決める」とそっけなく答えた。

 彼女や投票を頼んだ弁護士は法律事務所に就職できたが、同期生の中には、弁護士登録と同時に独立する“即独(そくどく)”や、事務所に籍だけ置かせてもらい、仕事は自力で探す“軒弁(のきべん)”(軒先を借りている弁護士という意味)がいる。また「派閥活動に精を出す暇などない」と語る若手も多い。

 宇都宮氏の陣営は、こうした都市部の若手に加え、地方の弁護士会の票獲得に力を注いだ。消費者問題などで宇都宮氏と連携する弁護士が奔走し、地方の弁護士会の支持を次々に取り付けた。

 陣営幹部は「地方はいまも弁護士不足。大企業相手に仕事をする都会の弁護士と差は大きく、人を増やせばいいとする改革路線に根強い不満があると実感した」という。

 ▽変化と不安

 「法曹三者(最高裁、法務省、日弁連)は一体になって改革を進めてきたが、今後も協力できるのだろうか」。最高裁関係者は日弁連の新体制に不安を隠さない。裁判員裁判の運営や民事訴訟の在り方など三者の検討課題は多いが、山本氏でさえ、選挙戦では、法曹となる司法試験合格者の削減可能性に言及する。

 宇都宮氏に投票したという弁護士は「エゴかもしれないが、食べていけないと仕方がない」と漏らす。一方、別の弁護士は「会長選は大統領選に似ているが、会長の権限はそれほどなく、大胆な変化は起きない。日弁連執行部への気軽な批判票も多いのではないか」と分析する。

 また宇都宮氏が当選した場合、補佐役の事務総長に福島瑞穂消費者行政担当相の夫海渡雄一(かいど・ゆういち)弁護士を起用する方針で、裁判所関係者は「現政権と密接なところをアピールしているのではないか」とみている。

(共同通信社)


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