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法学論集

163小説吉田学校読者(高校国語科教員免許有):2006/03/14(火) 21:47:26
東京新聞の特報面見てたら、これが目に入ってきました。
論駁(反論に再反論が重なり、議論が続くこと)が続いていたので、たまにはやわらかい話題といきますか。
で、法廷用語の読み替えは喫緊の(非常に差し迫っている)課題でありますが、日本語には文字の視覚(見て感じること)から、何となく単語の意味がわかってくるという特性があります。
「シンシンソーシツ」と聞くよりも、「心神喪失(完全に善悪の感覚がなくなっていること)」と漢字にすると、何となく意味も分かるんじゃないんでしょうか?
読み替えすべき言葉もありますが、丁寧に解説すれば意味が分かる法廷用語もあるんじゃないんでしょうかねえ。「ロッキード事件全記録」の東京新聞さん。

法廷用語 裁判を理解するてこに
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sha/20060314/col_____sha_____003.shtml

 二〇〇九年に始まる裁判員制度に備え、難解な法廷用語を分かりやすく言い換える作業が進んでいる。言葉の問題にとどまらず、裁判の仕組みや原理原則を市民に理解してもらう取り組みも急務だ。
 難しい法廷用語を解消することは、一般市民が刑事裁判に参加する裁判員制度にとって不可欠だろう。
 これまで法律の専門用語が飛び交っていた法廷内でのやりとりを避けて、市民に理解される「言葉」で裁判を進める必要があるからだ。明治期にできた刑法などを現代語に直している流れにも沿うものだ。
 日本弁護士連合会は、昨秋に「公訴事実」など十数語の言い換え試案を公表したほか、新たに「心神喪失」や「情状」など約十語について日常語化を検討した。例えば「公訴事実」は「検察官が裁判を求める事件の要点」、「冒頭陳述」は「検察官が描いた事件のストーリー」。そんなかみ砕いた表現にしてはどうか、という内容である。
 だが、早くも異論はある。「冒頭陳述が『ストーリー』なら、作り話のように聞こえる」などの指摘で、言い換え作業は、意外と難しい。さらに重大なテーマといえるのが、裁判の仕組みや原理原則を一般の人々に理解してもらうことである。
 起訴から判決に至る刑事裁判の仕組み。さらには、三人の裁判官と、くじで選ばれた六人の裁判員で構成する、新しい裁判制度自体を知ってもらわねばならない。
 また、有罪か無罪かはっきりしない場合は、無罪とすべきであるという「推定無罪」の大原則。自分の行為に合理的な判断力を失っている心神喪失の場合は、刑事責任は問えないという「責任能力」の問題…。勉強すべき事柄を挙げていったら、きりがない。“宿題”は山ほどある。
 内閣府の世論調査で、七割もの人が「裁判員にはなりたくない」と答えている。裁判員になれば、判決まで一時、仕事を休むことになるし、そんな難しそうな“宿題”の存在も理由の一つに違いない。
 しかし、ここはもっと前向きに考えよう。裁判員制度はわれわれの社会常識を裁判に反映させる新制度である。市民の見方が裁判に生かされる意義がある。
 最高裁では映画「評議」を制作した。殺人未遂事件を題材に、裁判員らが結論を導く過程を描いたドラマだという。ビデオやDVDにして、今春から全国の地裁などで貸し出すが、これも啓発活動の一つだろう。「裁判員になりたくない」と言われぬよう、法曹界にはさらなる知恵を絞ってもらいたい。


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