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法学論集

1451とはずがたり:2009/09/25(金) 07:33:41
<裁判員裁判>量刑の振れ幅大きく…開始から1カ月半
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090924-00000098-mai-soci
9月24日21時1分配信 毎日新聞

裁判員制度初の公判が始まった東京地裁の104号法廷=東京・霞が関で2009年8月3日(代表撮影)

 裁判員裁判は、8月の「第1号」から今月24日までに11地裁で計13件が行われた。罪の適用を争った1件を除き争点は量刑だったが、判決は「求刑の8がけ」と指摘されてきた裁判官だけによる裁判に比べ、事件の背景や当事者の事情で重めか、軽めに振れる傾向が見られた。法廷でも一般の人ならではの発言が目立ち、市民感覚が刑事裁判に変化をもたらしている状況が浮き彫りになった。【まとめ・銭場裕司、北村和巳】

【写真特集】課題も浮き彫りに…初の裁判員裁判をグラフで振り返る

 ◇「予想より重い」

 和歌山の強盗殺人事件や青森の強盗強姦(ごうかん)事件の判決は、求刑通りだった。和歌山判決は裁判員の質問を踏まえ「現場に遺体があるのに被告は隣の自宅で生活していた」と悪質性を指摘し、青森判決は厳罰を求めた被害者の意見陳述を基に「女性の人格を無視した」と批判した。

 裁判官や検察からは「予想より重い」との声が漏れる。これまでの判決は求刑の7〜8割となる例が一般的。裁判員は過去の同種事件の量刑を示されたが、青森の裁判員は「従来の性犯罪の判決は低すぎる」と語った。

 これに対し、父を殺害しようとした神戸の事件、介護疲れから妻を殺害しようとした山口の事件は執行猶予が付いた。長男を殺害した福岡の事件も、判決は求刑の6割。判決理由は、親族の境遇に苦悩する被告に同情的な言及をし、被害感情が強くないことにも配慮した。福岡の裁判員は「家族の思いを重視した」と話した。

 最高裁は量刑のポイントとして、「動機・計画性」「行為態様」「結果」を議論した上で、被告の反省や被害感情など当事者の事情を検討する考え方を示したが、実際には当事者の事情を重視する傾向が目立った。ただし、津の裁判員は「全国で判決にばらつきが出るのでは」と懸念。判決が求刑の半分だった大阪の事件では、裁判員から「覚せい剤は我々の日常から遠すぎる」との声が出た。弁護側はこれまで「寛大な判決を」など抽象的な主張をしてきたが、量刑を具体的に求めるケースが相次いだ。

 ◇裁判員の姿勢

 法廷の裁判員の発言には市民感覚がにじんだ。東京の裁判員は被告に「娘の遺品のナイフをなぜ殺人に使ったのか」と尋ね、弁護側が「法律家では出ない質問」と評価した。

 被告人質問では、「家族に迷惑をかけるのだから、やったことは自分で責任とればいいではだめ」(大阪)、「人の手を借りて社会復帰して」(山口)、「一生懸命生きて」(高松)など、自省を促す語りかけも目立った。

 ほとんどで裁判員が積極的に発言したが、福岡の殺人事件は1回だけ。「頭の中で質問を整理できなかった」と振り返っていた。

 裁判員の記者会見からは短期審理の難しさが浮かび上がった。「被告の心情を理解するには短い」(津)、「日程ありきでスケジュールに追われた」(神戸)。

 ◇候補者の参加率

 裁判員選任手続きで、参加義務がある候補者が地裁に出向いた「参加率」は98〜78%(平均90%)。最高の千葉は51人中50人、最も低い高松は37人中29人が参加。千葉や福岡(98%)、東京(96%)では候補者100人を抽選したが、事前に重要な仕事や重い病気などで44〜48人の辞退を認めた。


最終更新:9月24日23時22分


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