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法学論集

1229とはずがたり:2008/08/03(日) 18:44:33
>>1228-1229
 上島被告「最初は愛知県内へ異動する予定でしたが、断りました。東京に残るためにいろいろ工作しました。(16年)8月25日ごろから3回ぐらい、人事権を持つ上司とも話しました」

 手中にしたかったポストは公園緑地課長。自らの野心を実現するため、上島被告は中央政界とパイプがあった槇峯被告に有力政治家を紹介するよう要求したという。しかし結局、出世コースから外れ、国営沖縄記念公園事務所長(16年10月〜18年7月)になることが決まる。
 この出来事が、業者との癒着をエスカレートさせ、今回の事件の背景の一つになったという。
 上島被告「感覚が麻痺(まひ)していたと思います。退職間際だったんですが、沖縄へ行くのも『3階級降格』ですので、もう後はないと。後は天下りか、自分で仕事を見つけるか…」

 検察官「公園緑地課長になれずに沖縄へ行くことになり、先が見えなくなったと」
 上島被告「はい」
 そして不正に手を染めていったのだ。
 × × ×
 「麻痺していた」という公務員としての倫理観。罪の深さを認識したのは逮捕後の取り調べ中だったという。

 上島被告「担当検事さんとの信頼関係の中で自分が悪いことをしたと(気付いた)。自分のことがわかってきて、とんでもないことをしたと…。3月、自殺を図りました」

 検察官「懲戒免職については」
 上島被告「当然だと思います」
 検察官「これからあなたどうするの」
 上島被告「今はまだ何も考えられないので、まずは病気を治して…」
 検察官「もう自殺したりしないのか」
 上島被告「断言できませんが、早く病気を治して、妻と支え合って暮らしていけるようになれば、そういうことは考えなくていいようになると思います」

 自殺について「しないと断言できない」という上島被告に厳しい視線を向けていた裁判長が質問した。
 裁判長「反省しているということでしたが、それをあなたは死を選ぶことによって償うことができるとお考えですか」
 上島被告「自殺しない約束を(取り調べ担当の)検事さんともしましたし、今は更生して家族と力を合わせていこうと…」
 裁判長「死を選ぶことが何の償いにもならないと、今はわかるんですか」
 上島被告「はい。まずは病気を治して…」
 × × ×
 出世のため政治家と親交のあった業者に近づき、便宜を図った上島被告。出世コースから外れても、退職後の収入源を確保するため特定の業者を優遇した。そして逮捕。千数百万円の年収などすべてを失った。

 事件後、妻も睡眠や食事を十分に取れなくなり、精神的に不安定な状態になった。母親も脳梗塞で倒れたという。出世を目指し続けた30年。自らと家族の病以外に、いったい彼に何が残ったのか。

 求刑は懲役4年とわいろ額に当たる追徴金約760万円。判決は9月11日に言い渡される。(杉村和将)


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