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法学論集
1143
:
小説吉田学校読者
:2008/04/22(火) 21:39:25
不自然、不合理な供述と根拠だった理由が明快に述べられている。付言すれば「魔界転生」をちゃんと読めば、命の大事さくらい感じ取れるものであろう。死は何も生み出さないのである。被告人はたぶん読んでいない。
普通に考えて「瀕死の人間なら抵抗しない」というのがあったのではないか。子供については「泣くと犯行がばれる」と思っていたからではないか。
こういう供述を起訴後6年経って行っていることが死刑判断に大きく寄与したということである。このことは被告人に反省のカケラもなかったというか、弁護団が反省を不要と考えていたのであるからだろう。
私は死刑以外の厳刑、許さないが死刑もさせない、というのがあってしかるべきだと思う。そして、究極的には死刑に頼らない刑罰による社会というのがあればいいと思う。一握りの弁護士によるイデオロギー運動化したバカな弁護で日本の司法は厳刑化していくのである。
「18歳1か月」の犯罪に極刑、変わる供述の信用性否定
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080422-OYT1T00485.htm
「18歳1か月」の犯罪に極刑が下った。
山口県光市で起きた母子殺害事件の差し戻し控訴審で22日、広島高裁は、殺人、強姦(ごうかん)致死罪などに問われた元会社員(27)に死刑を言い渡した。判決は、弁護側が公判で展開した主張を「荒唐無稽(こうとうむけい)」などと、ことごとく退けていった。事件から9年。「命を奪った者は、自らの命で償わなければならない」。妻と娘を失い、そう訴え続けた本村洋さん(32)は、傍聴席で、裁判長の一言ひと言をかみしめるように、判決に聞き入った。
「被告人を死刑に処する」
午後0時2分、302号法廷に、楢崎康英裁判長の声が響く。元会社員は証言台の前に立ち、手を前に組んだまま、表情を変えずに聞き入り、裁判長に2度頭を下げた。
その瞬間、妻弥生さん(当時23歳)と長女夕夏(ゆうか)ちゃん(同11か月)の遺影を胸にした本村さんは、目を見開いて、前を見据えた。
閉廷後、元会社員は傍聴席の3列目にいた本村さんの方を振り返り一礼。本村さんはその後、裁判官席に向かって頭を下げた。
裁判長は、元会社員の主張を「不自然で不合理」として次々と退けたうえ、「供述の変遷が見られ、虚偽の構築で、信用できない」と述べた。
被害者を殺害後、乱暴したことについて、元会社員は「山田風太郎の『魔界転生』という小説で、乱暴することで復活の儀式ができるので、生き返ってほしいという思いがあった」と供述。
これに対し、裁判長は「小説は瀕死(ひんし)の男性が女性と性行為することにより、女性の胎内に生まれ変わるというもので、内容が供述と相当異なっている。生き返らせるためという供述は到底信用できない」とした。
さらに、「復活の儀式」のために乱暴したとする点についても、裁判長は「生き返るということ自体、荒唐無稽な発想」と一蹴(いっしゅう)。「乱暴後、すぐに遺体を押し入れに入れており、被害者の脈や呼吸を確認するなど、生き返ったかどうか確認する行為を一切していない。被告が実際にこのようなことを思いついたのか、甚だ疑わしい」と供述の信用性を否定した。
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