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宇宙

22とはずがたり:2005/05/11(水) 01:43:45

 そして、火星にはこれまでに知られているホルムアルデヒドの地質学的な源はないことから、フォルミサーノ博士の推測がどれにあるのかは明らかだ。

 フォルミサーノ博士は、「私は、火星の地表に微生物が存在する可能性がきわめて高いと考えている」と語り、その一方で、火星の生命の存在を信じているが、まだ証明できないことも認めた。

 「将来は探査機にドリルを搭載し、古細菌の存在を直接示す証拠を見つける必要がある」と、フォルミサーノ博士は語り、惑星科学の専門誌『イカロスの次号にデータを掲載するつもりだと述べた。

 ESAが探査車を火星に送ることを目指している(日本語版記事)のは明らかで、イギリスのアストン大学で4月始めに開催された国際宇宙研究会でも、実施を要請されている。探査車を火星に送るには、NASAの協力がある程度必要になることは、ほぼ間違いない。

 しかし、NASAは独自の火星地表ミッションを計画している。『マーズ・サイエンス・ラボラトリー』の探査車を2010年の後半に火星に送り、各種機器を使って生命の証拠を探る計画があるのだ。

 カリフォルニア工科大学のユク・ヤン教授(惑星学)は、「ヨーロッパと米国は、生命を最初に見つける競争を友好的に行なっている。これは、科学にとって――そして、資金確保にとっても――健全なことだ」と語る。

 生命の証拠を探す競争が本格化したのは、1996年のこと。NASAの科学者が、火星起源の隕石『ALH84001』に生命活動の痕跡が見られるとする論文を発表してからだ。その主張はいまだに論議を呼んでいるが、これを機に、火星に生命が存在する可能性を肯定する気運に転じた。そして、NASAのゴダード宇宙飛行センターのマイケル・マンマ博士が2003年、火星の大気中にメタンを発見したと報告すると、にわかに興奮が高まった。

 ワシントンDCにある米国カトリック大学のウラジミール・クラスノポルスキー氏も昨年、メタンについて同様の主張をしている。2人の研究者はいずれも、地上の望遠鏡を使ってメタンを観測した。

 火星上の生命に関する論議は一大転機を迎えているが、興奮を隠さないのはヨーロッパの科学者だけで、米国のNASAは慎重だ。

 オープン大学のライト博士によると、NASAは新たな生命探査機の打ち上げにおびえているという。

 「NASAの職員は、探査機『バイキング』の後遺症を引きずっているようだ。同機は、火星の生命を探査するミッションで何も発見できず、その後20年にわたって火星探査が棚上げになった。ESAの職員には、そのようなしがらみはない」とライト博士は語った。


[日本語版:山本陽一/高森郁哉]


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