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不動産・土木・建設・土地建物等綜合スレ
879
:
荷主研究者
:2010/08/13(金) 00:24:21
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201008060053.html
'10/8/6 中国新聞
クリスタルビル賃貸収入低迷
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広島県が土地信託事業で整備した複合ビルの広島クリスタルプラザ(広島市中区中町)が、賃貸収入の低迷で債務返済のめどが立たない状態に陥っている。2009年度末の借入金残高は約75億円。信託銀行への信託期間(30年)が満了する22年春までに完済できなければ、県が債務を背負う可能性もある。
地上20階、地下2階建てのクリスタルプラザは1992年、県と土地信託契約を結んだ三菱信託(現・三菱UFJ信託銀行)と、安田信託(現・みずほ信託銀行)の両銀行が建設した。
総事業費約100億円のうち92億2700万円は、両行が自行から借り入れて調達した。飲食店などの商業施設や広島高速道路公社などの事務所などが入っている。
土地信託は、土地所有者が信託銀行に土地の運用を任せ、銀行側は建物の建設やテナント募集などを担い、ビル運営で収益を生む仕組み。収益は、事業のために借り入れた債務の返済や所有者への配当に充てる。
だが、クリスタルプラザの運営では、バブル経済時に立てられた事業計画の見通しが甘く、当初見込んだ入居率98%を超えたことは一度もない。09年度の平均入居率は不況の影響もあり、76・4%で3年連続下落した。
事業計画では09年度までに65億3900万円の収益を生むとしていたのに対し、実績は50%以下の30億4500万円。このため、両行が自己借り入れをした92億2700万円の返済に充てることができたのは、17億1300万円にとどまる。
契約時の旧信託法では信託期間が満了すれば土地、建物に加え、債務も県に帰属する。契約書には「債務の扱いは協議する」との文言も盛り込まれているとはいえ、信託が満了する22年春時点での未返済の借金を、県が背負う可能性がある。
こうした状況を受け、県はビル売却も検討したが完済の手だては見いだせず、テナント募集の強化など収支改善の徹底を両行に要請するにとどまった。
自治体の土地信託事業の破綻(はたん)は全国で相次ぐ。兵庫県はスポーツ施設の債務をめぐり信託銀行側と係争中。一審の神戸地裁は、約78億7千万円の債務の支払いを県に求めた信託銀行側の請求を棄却した。これに対し、二審の大阪高裁は5月、県に全額支払いを命じた。
広島県財産管理課は「経営努力を求め、責任を果たしてもらうしかない」と説明。代表受託者の三菱UFJ信託銀行は「個別事業には答えられない」としている。
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/fudosan/Tn20100806005301.jpg
【写真説明】借入金返済のめどが立っていない広島クリスタルプラザ(広島市中区中町)
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