したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

不動産・土木・建設・土地建物等綜合スレ

2092荷主研究者:2018/11/06(火) 21:50:16

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/240523?rct=n_hokkaido
2018年10/23 05:00 北海道新聞
<第5部 考・市政課題>1 新庁舎計画 芯なきまちづくり反映

上空から眺めた旭川市の現総合庁舎(手前右)。新市庁舎計画では、旭川らしさを兼ねたまちづくりの中心となる庁舎を目指す(本社ヘリから、舘山国敏撮影)

 「『この建物が旭川の代表』と言われる新庁舎にすることが大切。そうでなければ行政手続きをするただの『箱』になってしまう」

 旭川大准教授の木谷耕平さん(40)=経済学=は、旭川市が2021年度の完成を目指して進める新市庁舎整備計画について指摘する。市総合計画審議会委員。16年度スタートの第8次市総合計画(27年度まで)の見直し作業に携わる。

■窓口さえ未定
 総合計画は市のまちづくりの最上位の指針だ。だが、その中の新市庁舎の記述は「安全・安心な新庁舎整備に向けた取り組みを進め」とする1カ所のみ。木谷さんは「100年後のまちづくりを見据えた『芯』がない」と断じた。

 11年の東日本大震災後、本格検討が始まった市庁舎建て替え計画は昨年1月、基本計画が決定。今春、基本設計案がまとまったが、1階に窓口を置かない案に市民らが反発し、足踏み状態だ。市長選に出馬予定の新人今津寛介氏(41)は「白紙」、現職西川将人氏(49)は案見直しを示唆しつつ建て替え方針を貫いており、争点となっている。

 だが窓口の位置などの議論でつまずく背景を「市がまちのグランドデザインを描けていないからだ」と指摘する声は少なくない。

 「故五十嵐広三市長(63〜74年在任)は当時の市総合計画で『人間都市宣言』という言葉を掲げた」。第8次市総合計画策定に携わった旭川青年会議所の元理事長海老子川雄介さん(40)はその理念を評価する。

 五十嵐氏は市民がまちの主人公だという信念に基づきビジョンを明確化した。それが、国内初の歩行者天国となる平和通買物公園誕生(72年)など、ほぼ半世紀を経た現在に続く旭川の礎作りになった。海老子川さんは「まさに今必要な哲学。真の豊かさの重要性をとらえている」と話す。

 翻って新市庁舎計画に、どんな理念が込められているのか。

■旭川の強みは
 「市民でにぎわい、親しまれるシビックセンター」。西川氏は市長3期目の公約でこう示し、旭川らしさを兼ねたまちづくりの中心となる庁舎を目指すとする。だが16年春に基本構想をまとめるまでに行われた有識者や市議会の議論は建設場所や費用、規模などには注力したものの新庁舎を通じて、どんな旭川像を描くのかという根源的な議論が欠けていた感は否めない。

 旭川は家具や酒蔵、まちを囲む多くの清流、医療機関の充実など恵まれた環境にある。だがそれは「特徴が分散し、わかりづらい」(白井暢明・名寄市立大非常勤講師)側面も持つ。

 「旭川ってどんなまち?」。ご当地検定のテキスト「旭川魅力発見伝」の作成に携わった元旭川信金職員の鈴木康弘さん(75)は15年ほど前、テキスト作りのため、市内で乗ったタクシーの運転手約80人に質問を繰り返した。うち8割ほどが「何もないですよ」と答え、がくぜんとした。

 市民がそう感じたのは「旭川のまちづくりにビジョンが見えない」(木谷、海老子川、白井の3氏)からかもしれない。

 第8次市総合計画は子育て支援、雇用創出、地域づくりの3本柱を掲げる。だが、木谷さんは主張する。「どこのまちでも掲げる項目。他市と差別化するため、もっと旭川の強みを示すべきだ」

 旭川の将来のビジョンを体現する市庁舎とはどんな姿なのか。さらなる議論が必要だ。(尾崎良)


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板