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Tohazugatali Medical Review
7500
:
OS5
:2025/06/24(火) 18:44:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/fb7d2cd5ae2d06ef3aa5a10c0e4780ee5b9d70aa
「私をここから出して」生活保護で“がん末期”の男性、届かないSOS 年間800万円の税金が本人の望まない生活に投じられる不可解
6/24(火) 9:02配信
「もうここを出て、自由に暮らしたいけど、出られない」。関東地方の老人ホームに住む安藤照夫さん(69)=仮名=は、そう言ってうつむいた。安藤さんは「末期がん」ということになっているが、再発してから3年以上生きている。自分で歩くことができ、元気だ。
【写真】妊娠中に婚約を破棄され、姿を消した 彼は認知をしないどころか、シンガー・ソングライターとして全国ツアーに… 生まれた息子には小児がんが見つかり、その致死率は「50%」 ライブ後、ネットに彼が投稿した内容に女性は…
安藤照夫さん(仮名)が暮らすホスピス型の有料老人ホーム=4月
ところが、ホームでは散歩も自由にさせてもらえないという。
このホームは末期がんや難病の人を対象にした「ホスピス型住宅」と呼ばれるタイプ。運営会社は入居者へ訪問看護と訪問介護を提供しているが、安藤さんはほとんど必要性を感じない。生活保護を受けているため、全額が税金で賄われる。
家賃を含めるとその額は年間約800万円に上るとみられる。本人が望まない生活にこれだけのお金が投じられていた。なぜこんな不可解な状況が生じるのか。(共同通信=市川亨)
▽胃がんで入院、紹介された老人ホーム
「まともに外出するのは、ほぼ3年ぶりです」。4月の昼下がり。安藤さんはそう晴れやかな顔を見せた。この日は安藤さんの主治医が車を出してくれて、記者と対面した。
安藤さんが現在暮らしているのは、ある大手の会社が運営するホスピス型の有料老人ホーム。
父親の建設会社で働いていた安藤さんは、50代のときに胃がんにかかり、3年前に再発。入院して治療を受けた。結婚はしておらず、当時は兄夫婦と同居していたが、介護が必要な状態になったため、自宅への退院は難しかった。
(写真:47NEWS)
そこで「24時間、看護師と介護士がいるから」と、病院がこのホームを紹介。3年前の夏に入居した。当初は体が弱っていたが、徐々に回復し、今は1人でも日常生活が送れる状態になった。経済面で兄に頼ることはできず、生活保護を受けている。
▽訪問看護は30分が原則だが…
このホームは訪問看護と介護のステーションを併設。入居者が末期がんの場合は訪問看護で診療報酬を毎日、1日3回まで請求できる。安藤さんの部屋にも1日3回、看護師が来るという。
ただし、報酬を請求するには原則、30分以上訪問する必要がある。安藤さんに聞くと「30分なんて、いたことない。そんな話、びっくりだよ」。そう答えた。血圧や体温を測ったり、服薬を確認したりするだけで、すぐに出て行くという。
介護についても、毎日のように午前0時ごろに訪問した記録が一時期、作られていた。深夜の訪問には報酬の加算がある。安藤さんはやはり「そんな時間に来たことない」と話す。
共同通信の取材では、この大手の会社は訪問看護・介護でそうした不正・過剰な報酬請求を会社ぐるみで行っていた疑いがある。
▽病院と老人ホームから「末期がん」と紹介された
そもそも疑問なのは、安藤さんが本当に「末期がん」なのかという点だ。ホームに入居してから約3年、がんの検査は全く受けていないという。「末期がんの状態ではない」と、訪問診療している主治医の桜木敬一さん(仮名)。
では、誰が「末期がん」と診断したのか。
桜木さんは「安藤さんが入院していた病院と、老人ホームから『末期がん』と情報が送られてきた」と説明する。それに基づき、訪問看護の指示書を書いているという。
厚生労働省によると、「末期がん」に明確な定義はない。医師がそう診断すれば「末期がん」となり、訪問看護の事業者は頻繁に訪問できる。
桜木さんはこう話す。「患者が長期入院していると、病院は診療報酬が減るから、患者を早く退院させたい。末期がんということにすれば、こうしたホスピス型のホームが受け入れてくれる」
安藤照夫さんが暮らす老人ホーム運営会社について話す別の地域の元スタッフ=4月
しかし、だったら桜木さんが「末期がんではない」と診断し、訪問看護の指示書を書かなければ済む話ではないか。そう聞くと、桜木さんはこう答えた。
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