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Tohazugatali Medical Review

7463OS5:2024/11/22(金) 23:34:13
そして美容医療に
美容医師に転身し、プライベートの時間を楽しめるようになった(本人提供)

 小山さんは現在、東海地方で美容整形外科の医師として働いている。受け持つ手術の大半は「くまとり」や「涙袋へのヒアルロン酸注射」。いずれも難易度は高くない。苦労して得た高度な外科専門医の資格は、もう紙切れでしかない。クリニックには過度な整形手術を求める患者や未成年の患者もいるが、契約や手術をやめさせることもある。「医師としての倫理観を保ち続けたい」とも語った。
 年収は約2千万円。以前に比べて大幅に増えた上、十分に休みも取れるようになった。現在の生活には満足しているという。30代となった小山さんは、こう振り返る。
 「保険医を辞めるまでは、周りの流れに合わせて受験でも医学部でも『無難』な人生を歩んできました。医師の中には毎日、残業を何時間しても大丈夫という人がいる。敬意は持っています。でも反対に、そんな人でないと医局には残れないです」

美容医療「増加が顕著」
日医総研が2022年5月に公表したレポート。「保険外の自由診療の診療科に従事する医師の流出を防ぎきれていない」と危機感を示している

 長時間労働や「医局」制度を嫌い、医師がキャリアの早い段階で美容整形外科に進む―。こうした例は統計でも明らかになっている。
 日本医師会(日医)の関連組織「日本医師会総合政策研究機構(日医総研)」は、2022年5月に公表したレポートでこんな指摘をしている。
 ①内科系の医師が増えていない。一方で、美容外科は絶対数は少ないものの、顕著な伸びを示している
 ②診療科の偏在解消以前に、保険外の自由診療の診療科に従事する医師の流出を防ぎきれてない
 ③過去には、若手医師が主たる診療科として美容外科を選択することはほとんどなかったが、2020年は診療所の35歳未満の医師1602人のうち、15.2%にあたる245人が美容外科で勤務している

 このレポートの結びにはこんな表現もあった。
 「いくら医師養成数を増やしても、保険診療ではなく(美容外科や美容皮膚科などの)自由診療を主とする診療科への医師の流出が避けられない状態にある」
 共同通信も高度医療を担う特定機能病院を対象に実施したアンケートを今年3月に公表している。その結果、回答した57病院の7割近い39の病院が、働き方の改善のために必要なこととして「診療科の医師偏在解消」を挙げた。
 「人が少ないから長時間労働に」「長時間労働だからやめたい」。日本の医療界の負のループの一端が見えてくる。

影響力低下しつつある医局、多様な受け皿確保を
オンラインインタビューに応じる村上正泰・山形大大学院教授=2024年10月

 このまま美容医療に進む若手医師が増えると、社会にどんな影響があるのか。国や医療機関が取るべき対策は何か。医療制度について研究している山形大大学院の村上正泰教授に話を聞いた。

 ―美容医療に若手医師が流出しているのはなぜか
 都市部での勤務を希望する学生が増えつつあると感じる。近年は医局の影響力が弱まって、特に給与がまだ高くない若い医師が大都市の美容クリニックを選ぶ傾向が強まっているのだろう。比較的、残業時間が短く、給与が良いのが理由だ。
 かつての医局は本人の意思を無視して、異動や人事を決めることもあって問題はあった。同時に医師の偏在対策の役割を果たしていた部分もある。
 また、高校で成績の良い生徒にとりあえず医学部受験を勧める傾向があり、医師の働き方とのミスマッチに大学以降で悩む人も一定数いるのではないか。


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