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Tohazugatali Medical Review
6733
:
チバQ
:2021/07/25(日) 20:35:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/0343f2bc2d02bb0433b5ffb8caec61dbec72d75d
<厳戒下の祭典で>発熱外来に次々と 都内3病院、五輪開幕日に密着、緊迫の現場
7/23(金) 21:33配信
40
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毎日新聞
重症患者専用病棟で患者を世話する医療従事者=東京都文京区の順天堂医院で2021年7月23日午前10時32分、藤井達也撮影
新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言下の東京でオリンピックの幕が開いた。航空自衛隊のブルーインパルスが祭典を祝って飛んだ空の下では、医師らが増え続ける患者と向き合っている。五輪開幕を迎えた23日、東京都内の3病院に密着した。
【承認ワクチン3社】接種間隔や年齢、有効性の違い
午前10時、都下有数の規模を誇る順天堂医院(文京区)。ガラス張りの個室が並ぶ重症病棟に10人の患者が入院していた。このうち2人は人工呼吸器が欠かせない深刻な状態だ。
ピンポン! ピンポン! 血圧や呼吸数などの異常を知らせるアラームが数分おきに鳴る。防護用ガウンを着た看護師らが出入りを繰り返した。
重症病棟は14床あり、集中治療室(ICU)に準じた運用がなされる。中等症以下の病棟(26床)を合わせた計40床でこれまでに500人以上を受け入れた。3回目の緊急事態宣言が解除された直後の入院患者数は1桁だったが、わずか1カ月で30人前後にふくらんだ。
重症病棟の電話が鳴った。「もちろんです」。現場責任者の比企(ひき)誠医師(46)が患者受け入れの要請に即答する。また新たな患者がここに搬送されてくる。
快方に向かった患者を中等症以下の病棟に移動させると間を置かずに清掃業者が部屋に入った。防護服姿で押している大きな機械は紫外線を照射して滅菌する装置だ。「ひっきりなしに患者が来るから、すぐに清掃しないと回らないんです」と比企医師は話した。
スタッフのモチベーションは高い。「困ったことがあったらいつでも声をかけてくださいね」。午前10時45分、新たに入院した高齢男性に若手の女性看護師が優しく話しかけた。「緊張すると心拍数が上がるので笑顔を心がけています」
人工呼吸器をつけた患者の部屋から2時間ぶりに出てきた女性看護師の額には汗がにじんでいた。五輪には中学の先輩が空手で出場するという。「選手も頑張っている。医療現場も頑張っています」との言葉を残して業務に戻っていった。
同病院は五輪とパラリンピックの競技会場に医師と看護師計48人を派遣する予定で、そこにはコロナ病床を担当する医師も含まれる。五輪とコロナ、二つの課題に向き合う日々が始まる。
◇
中野共立病院(中野区)はこの日、区内の救急患者を受け入れる役割が回ってきた。コロナ感染が疑われる患者に対応するため、玄関横に設けたプレハブの発熱外来には熱などの症状を訴える人たちが朝から次々と訪れた。その現場に五輪開幕を待つ雰囲気はまるで感じられない。
「陽性反応、出ました」。正午過ぎ、プレハブから走ってきた女性看護師が別のスタッフにそう伝えた。若い男性患者が抗原検査で陽性反応を示したという。
夕方までに発熱外来を訪れたのは男女13人。この日の勤務者でただ一人の医師である山本英司院長(58)がそれぞれ診察した。一般の外来患者が来れば防護服を脱いで診察室に入り、発熱患者が来れば再び着直してプレハブへ。何往復も繰り返した。
1年以上にわたりこの感染症と向き合ってきた山本院長は「コロナはある意味で災害だと思う」と語る。東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県宮古市・田老地区出身。震災で叔父を亡くし、自身も直後に医療支援に駆けつけた。
身をもって現場を知る立場から地震や津波は人間が制御できるものではないと感じる。「コロナは人の英知を集めれば介入できる余地がある」。そんな希望を胸に患者と向き合い続ける。
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