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Tohazugatali Medical Review

6620チバQ:2021/07/02(金) 23:24:41

 ◇「患者の信頼を裏切った形に」

 ワクチン接種の一時休止に伴い、医療現場は対応に追われている。大阪市住之江区の診療所で個別接種に協力する黒岡正之医師(58)は、7月上旬の1週間分として届くはずだった54回分が2割ほど不足すると市から連絡を受けた。2度目の接種に充てるため延期はできず、慌てて近隣の医療機関に問い合わせ、受け入れ先を確保した。

 5月の大型連休明けから個別接種の準備を始め、通院患者に接種の意思を聞き取り、接種スケジュールを作成。週30〜70人ペースで接種し、これまでに延べ400人の接種を済ませた。8月中旬までに100人以上の予約が残っているが、予定の組み直しは必至だ。

 黒岡医師は「かかりつけ医として通ってくれる患者さんの信頼を裏切った形になり、申し訳ない気持ち」と話した上で、「『ワクチン接種を急げ』とアクセルを踏み込んだ後に、急ブレーキをかけられたら現場は混乱するだけだ」と憤った。

 同市中央区の集団接種会場では、6月中旬以降は1週間で1回目と2回目の接種を約1000回ずつ実施。12日以降の接種休止に備え、接種時間の短縮などを視野に態勢変更の準備に入った。区の担当者は「もっと稼働率を上げようとしていた矢先なのに」と面食らった様子。「いつまで休止するのか分からないと調整が難しい。供給量が不透明なのが一番困る」と話した。【田畠広景】


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