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Tohazugatali Medical Review

6058チバQ:2021/04/04(日) 18:15:28
 ◇ボルソナロ氏は生活支援金で貧困層取り込み

 ルラ氏の演説の数時間後、ボルソナロ氏はCNNブラジルのインタビューに応じ、ルラ氏だけでなく、政府高官の汚職が相次いだ労働党政権が仮にコロナ対応にあたれば「(対策費の)90%が盗まれるだろう」と皮肉った。ボルソナロ政権のコロナ対応の「無策ぶり」を批判したルラ氏に対しては、「うそをついている」と反論した。

 新型コロナを「ただの風邪」と呼び、マスクなしで支持者と接触してきたボルソナロ氏だが、「パンデミック(世界的大流行)との闘いの最初から私たちは疲れを知らなかった」と対策に全力であたってきたと言い張った。接種が遅れているワクチンについては、年内に国民の全人口の2倍にあたる4億回分を確保し、接種を促進させると主張した。以前は、「(接種すれば)ワニになる」、「(治験で)ブラジル人はモルモットにはならない」と述べ、強い不信感を示してきたワクチンに対する姿勢を修正した形だ。一方で、再流行の深刻化で各自治体が一斉に行動制限を強化する中、行動制限に反対し高齢者らに限って自宅待機を促す考えに変わりはないと訴えた。

 連邦政府は、コロナ禍により生活苦にあえぐ貧困層向けに20年4月から月払いで生活支援金を支給してきた。この頃は、従来経済界や富裕層を支持基盤とするボルソナロ氏が、ルラ氏ら左派系政治家を支持する傾向が強い低所得層にも支持が浸透していた。だが、この支援金支給が20年12月に終了。人出が増える年末年始やカーニバル期間を経て、第2波の急激な感染拡大も重なり、最近の支持率は低迷傾向にある。貧困層の支持離れが進んだとみられている。

 これに危機感を抱いた連邦政府は3月から4カ月間、支援金の再支給を目指しており、国会での予算審査が大詰めを迎えている。再支給は、ポピュリスト(大衆迎合主義者)と言われるボルソナロ氏による支持率回復を狙った「バラマキ」との見方もある。ボルソナロ政権は、労働党政権の「大きな政府」から、公的支出を削減して「小さな政府」への転換を図り、経済界の支持を得た。このため、経済界では支出削減の改革に逆行するという懸念が深まっている。もっとも、在任中に貧困層支援を大幅に拡充したルラ氏にも「バラマキ」批判がつきまとい、ポピュリストと呼ばれた。次期大統領選は、政治イデオロギーでは左右対極に位置するポピュリスト同士の対決になるかもしれない。

 ◇最高裁決定後はボルソナロ氏が一歩リード

 有力紙エスタードが依頼し、最高裁決定が出る前日の7日に公表された有力政治家らの人気動向調査では、ルラ氏が支持率50%で、38%のボルソナロ氏を上回って首位につけた。

 ところが、決定後に実施され、10日に発表されたCNNブラジルの世論調査によると、ボルソナロ氏が支持率31%でトップに躍り出て、ルラ氏は21%で次点だった。二つの調査結果に基づけば、ルラ、ボルソナロ両氏が、上位2人による決選投票にもつれ込む可能性が高いという情勢がうかがえる。

 CNNブラジルの調査では、ルラ氏3選に道を開いた最高裁決定に54%が反対し、賛成の36%を大きく上回った。ブラジルではルラ氏の後任として11年に就任したルセフ氏が16年に弾劾され、18年には右派に政権交代を許した。その後に本格化したルラ氏に対する一連の捜査について、左派支持層は右派勢力が仕組んだ政治的な陰謀だととらえている。

 とはいえ、多数の汚職疑惑があるルラ氏に有利な司法判断に国民の過半数が反発しているのが実態のようだ。前回大統領選で、ボルソナロ氏はルセフ政権末期に噴出した汚職疑惑や著しい景気後退を批判し、反労働党票の受け皿となった。今回の世論調査結果は、右派や中道層がルラ氏や労働党に対して強い不信感を抱いていることを示唆すると言えよう。


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