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Tohazugatali Medical Review

5381とはずがたり:2020/05/03(日) 16:23:28
>>5380
 そこで、そのメカニズムの解明に取り組んだのである。

 広島大学の坂口剛正さんはこう語っている。

 坂口 ウイルスの外殻、エンベロープは脂質二重膜なので、当然、石けんで溶けます。

 電子顕微鏡で見たところ、濃度が高い合成系界面活性剤ではウイルスはもとの形がわからないほどバラバラになっていました。これは、従来の知見通りです。

 一方、自然素材無添加石けんの界面活性剤は、濃度が低くてもウイルスに穴をあけていました。それは、界面活性剤がウイルスの棘の部分、スパイクタンパクにとりつき、スパイクを引き抜いていることがうかがえました。驚くべき機能です。

 断っておきたいが、濃度による効果に差はあるものの、合成系ハンドソープもインフルエンザウイルスを壊すことに変わりはない。だが、合成系と比べて自然系のほうが、壊し方がダントツに大きいのだ。

洗濯と同じことが起こり、さらに…

… ウイルスの表面でも洗濯と同じことが起こっている。先に紹介した動画、「Fighting Coronavirus with Soap」(石鹸でコロナウイルスと戦う)は、その説明だった。

 だが、広島大学と北九州市のチームは、ウイルスに対しては洗濯とは異なる反応も起こっていることを見出した。

 秋葉さんらは、界面活性剤がウイルスの細胞攻撃の武器である「棘(スパイク)」を構成するHAとNAという2種のタンパクをどう攻撃するのかを探った。

 だが、そんなことを知る方法があるのだろうか。

 坂口 これまでの研究で、界面活性剤の「親水基」は電気的な相互作用を起こすと「発熱」し、「疎水基」は脂と反応すると「吸熱」することがわかっていました。

 頭が働くと熱くなり、尾が働けば冷える。

 つまり、ウイルスに界面活性剤を加えて温度を測定し「発熱」していれば「親水基」が働いている。「吸熱」していれば「疎水基」が活発だとわかるわけです。

 その熱はきわめて微小ですが、等温滴定型熱量測定器(ITC)で測定できます。

 その測定結果は驚くべきもので、界面活性剤のウイルス不活性化メカニズムの新発見でした。

「まったく別の凄まじい攻撃力」
 秋葉さんの研究結果を整理するとこうなる。

 1)広く普及しているハンドソープの合成系界面活性剤(ラウレス硫酸ナトリウム、LES)では、尾の「疎水基」がウイルスの表面(脂質二重膜)にとりつくので、「吸熱反応を」起こしている。これは従来の常識を裏付ける。

 2)自然素材無添加石けんの界面活性剤(オレイン酸カリウム、C18:1)もウイルスのエンベロープ(外殻)に取りつくが、「発熱反応」は合成系界面活性剤では見られない別の反応をうかがわせた。

 3)それは何を意味しているのか……。
 自然素材石けんの界面活性剤はスパイクタンパクの一つ、HAに取りついていた。

 4)HAにとりつくのは、「疎水基」と「親水基」という化学的な反応ではなく、それよりもはるかに大きな力が働く電気的な相互作用(静電的相互作用)で説明できる。

 5)それは、前回紹介した自然素材無添加石けんの界面活性剤のウイルス不活性化(破壊力)が、一般のハンドソープの合成系界面活性剤と比べて100〜1000倍も大きいという実験結果を裏付ける。…


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