サイトカインストームはまた、2005年に流行した鳥インフルエンザ(H5N1型)でみられた高い致死率の要因の一つとされている他、第1次世界大戦(World War I)末期に大流行し、約5000万人の死者を出したスペイン風邪のような過去のパンデミックにも関係していた可能性があると、専門家らは考えている。
英ロンドンのユニバーシティー・カレッジ病院(University College Hospital)の炎症専門家、ジェシカ・マンソン(Jessica Manson)氏は、「これまでに集められた情報を見る限り、COVID-19の重症患者の一部グループについては、サイトカインストーム症候群を発症している可能性がある」と指摘している。