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Tohazugatali Medical Review

527とはずがたり:2008/10/28(火) 03:24:54
中核病院 異例の休止 銚子市立病院 受け皿ないまま
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008100102000083.html
2008年10月1日 朝刊

銚子市立総合病院の休止に伴い、1日から開設される「銚子精神科診療所」の表示板をつける職員=30日午後、千葉県銚子市で

 千葉県銚子市の市立総合病院(三百九十三床)が財政難と医師不足に陥り、三十日に診察を休止した。地域医療の中核を担ってきた病院が、次の受け皿が決まらないまま休止になるのは異例。銚子市は「公設民営」か「民間譲渡」で病院を再開させる方針だが、めどは立っていない。 (宮崎仁美、西田義洋)

 同病院は今年七月に休止を発表。新規患者の受け入れをやめ、入院患者百六十六人は隣県などの病院に転院を余儀なくされた。事務職を除く職員百八十五人は退職する。

 ただ、外来患者約千二百人がいた精神神経科は、千葉大から非常勤の医師が派遣され、一日から民間の診療所として診療を継続。平日夜間の小児救急も地元医師会が当番制で担当する。

 同病院では、二〇〇六年四月まで日本大学を中心に派遣された三十五人前後の医師がいた。しかし、新臨床研修制度の影響で医師の引き揚げが相次ぎ、今年四月には十三人にまで減少していた。

 岡野俊昭市長は三十日、同病院で開いた会見で「医師不足に加え、財政難でこれ以上投入する資金がなかった。病院改革もうまくいかなかった」と釈明。休止は「正しい判断だった」と言い切った。

 だが、住民の間には岡野市長に対する反発は強い。自営業の女性(51)は「負担になっても病院はあった方が良かった。市長は自分だけで判断し、市民の声を聞かなかった」と指摘する。銚子市の人口の65%に当たる約四万八千人の署名を集め、病院の休止に反対してきた市民団体は同日夜、抗議集会を開き、岡野市長のリコール(解職請求)を求めることを決めた。

財政難に医師不足追い打ち 背景に新臨床研修制度 

 銚子市立総合病院が医師不足などで診療休止に追い込まれた背景には、二〇〇四年四月から始まった新臨床研修制度もある。

 医師免許取得後に二年以上、医療現場で診療経験を積む制度。従来は研修先が大学病院に集中していたが、研修医が研修先を希望できる方式が採用され、症例数が多く経験を積める大都市の基幹病院や、待遇の良い民間病院に研修医が集中。人手不足になった大学病院が地方の自治体病院などに派遣していた医師を引き揚げ、補充しない例が多発し、自治体病院を中心とする公的医療機関の医師不足の引き金になった。

 済生会栗橋病院(埼玉県)の本田宏副院長は「医師を引きはがされた病院では、診療科の休止・廃止や経営悪化などが進み、地域医療の崩壊につながっている」と指摘。厚生労働省の有識者会議では「従来、大学が持っていた医師派遣機能を代替できるシステムをつくるべきだ」との声も上がっている。

 一方、臨床研修制度は二年以上、内科や外科、救急、小児科、産婦人科、精神科、地域保健・医療の研修を義務付けているが、医療現場から「短期間で科を転々とするだけで即戦力の医師を養成できていない」といった批判を受け、厚労省は来年四月から、大学病院での研修プログラムを弾力化し、著しい医師不足が生じている産科や小児科、救急などに手厚く時間を割けるようにする。


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