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Tohazugatali Medical Review
5012
:
とはずがたり
:2018/03/20(火) 16:31:05
>>5010-5012
過剰なCT検査にも批判の声
使いすぎが問題なのは薬だけではない。過剰な検査も、医療が抱える課題の一つだ。
CT(コンピューター断層撮影)やMRI(磁気共鳴画像)といった高度の画像診断装置が、日本は世界で最も普及している。1年間で約3000万件、小児に限っても55万件のCT検査が行われている。
子どもが頭を打った際などに救急外来に駆け込むと、CT検査が行われることが多い。米国では小児科学会が、子どもの意識レベルなどをもとに、CT検査が必要かどうかを判定する基準を設けているが、日本にはそうしたルールはない。また、現場で医師が必要ないと感じても、親の求めに応じて検査する場合が少なくないとみられる。
「CTを撮ってほしいという親に、『必要ない』と説明するのは手間がかかる。必要ないと思っても、検査した方が簡単」と話す医師もいる。風邪に抗生物質が多用されるのと事情はそっくりだ。
だが、エックス線を照射するCTには、放射線被曝ひばくによる発がんリスクがあることに注意しなくてはならない。日本のがん発症者のうち、3%はCTなど放射線検査が原因だとする研究もある。特に子どもの場合は、放射線による発がんリスクが成人より高いと言われ、検査の実施にはより一層の慎重さが求められる。
「過剰な検査を減らすには、風邪に抗生物質を使わない場合と同様に、CT検査も実施しなかった場合に診療報酬の加算を設けてはどうか」と話す専門医もいる。
このまま安易な検査が行われ続けるなら、そうした対処法もやむを得ないかもしれない。しかし、お金で誘導しない限り、適正な投薬や検査ができないというのでは、プロとして情けない。医療現場の医師たちが、不要な投薬や検査はしないという基本に立ち返ることを願いたい。
田中 秀一( たなか・ひでかず )
読売新聞調査研究本部主任研究員。専門分野は医療、社会保障。医療情報部(現医療部)長、社会保障部長、論説委員、編集局デスクを経て現職。長期連載「医療ルネサンス」を18年担当し、現代医療の光と陰に目を凝らしてきた。「納得の医療」「格差の是正」を考えながら取材を重ねている。
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