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Tohazugatali Medical Review
476
:
とはずがたり
:2008/05/30(金) 22:37:24
老人医療費…地域格差1.52倍 長期入院が原因
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/kyousei/jiten/20070920-OYT8T00209.htm
2005年度の老人医療費の概況がまとまりました。老人医療費(対象は02年度分までは原則70歳以上、05年度分は原則73歳以上)は、医療費全体の増加の主要因を占めるだけに、その伸びをいかに抑制できるかが大きな問題となっています。また、来年4月に新設される後期高齢者医療制度では、都道府県単位で保険料が設定されることになっており、医療費の高い県ほど保険料も高くなるため、その意味でも注目されています。
1人当たりの老人医療費の全国平均は、82万1403円。前年度より約4万円、5・3%伸びました。
都道府県別で最も高いのは福岡(101万9650円)で、4年連続最多。続いて北海道(100万1110円)、高知(95万8267円)となっています。長期療養が必要な人が利用する療養病床が多く、1人当たり入院医療費が高い自治体が上位を占めています。
一方、最も低いのは長野(67万2853円)で、16年連続で最少。最も高い福岡とは1・52倍の格差があります。次いで新潟(68万6532円)、山形(69万5675円)の順で、生活習慣病の受療率が低く、健診受診率が高いことなどが理由として考えられます。
また、前年度と比べ伸び率が低かったのは、秋田、青森(以上3・5%増)、岩手(3・6%増)と東北勢が目立っています。逆に伸び率が最も高かったのは沖縄(7・7%増)で、入院医療費が前年度より8・6%増えたためとみられます。
厚生労働省は、全国平均と都道府県ごとの医療費の開きの約7割は入院費が原因と分析しており、平均在院日数を短縮させる動きが、今後ますます強まりそうです。
一方、外来の受診動向も注目されます。約247万人を対象に06年2月分を調べた結果、約85%の人が1か月に1度は医療機関にかかり、外来に限ると79%、約195万人でした。このうち、通院した医療機関が1か所のみが63・1%、2か所26・9%で、5か所以上は0・5%でした。
必要な医療を行うのはもちろんですが、重複した検査など過剰な受診をなくすため、地域別の分析がさらに進むことが期待されます。(内田健司)
(2007年9月20日 読売新聞)
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