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Tohazugatali Medical Review

4667とはずがたり:2016/07/22(金) 16:13:44
>>4666-4667
②道路が渡れない!

 左側を見ることができないために、鈴木さんは病院の敷地の間を走る道路が渡れなくなった。

 つまり、普通は「右見て左見て右見て、手を挙げて横断」で済むところが、①右を見て迫ってくる車がいれば目が離せなくなり、目前を通過するまで見送る、②すかさず左を見るが、左方面に見落としが多いのが分かっているから時間がかかる、③その間に右から車が来る、④その車に注意していると目が離せなくなり……の繰り返しになってしまうため、いつまでたっても、足を踏み出すことができないのである。

③感情が抑えられない

 入院患者仲間の老人が誰かに似ている。そうだ!「ガンダム」に出てくるデギン公だ!

 それに気づいた鈴木さんは、以来、そのデギンさんと遭遇すると目を離せなくなり、笑いが止まらなくなってしまう。

 脳の中にある感情を抑制する部位にダメージを負ったことで、喜怒哀楽あらゆる感情が激しく発露するようになってしまったのである。

「その時の僕の姿をストレートに言えば、こうである。

『右横のオッサンを、よだれ垂らしながらニヤニヤしてジト見する人』

 これはいかん。

 脳内で、デギン公の名言『だからこそ戦争回避の努力をせねばならぬものを……』がグルグルと巡りだすと、いよいよ面白さは抑え切れなくなる」

 さまざまな怪現象や後遺症に苦しみながらも、リハビリがうまくいったこともあって、鈴木さんは現在は仕事に復帰している。

 ともすれば、深刻で暗くなりそうな体験談を、鈴木さんが「セルフ取材」の成果として明るく描いている点も、本書の特徴だろう。

『バカの壁』『唯脳論』など、脳に関連した著作の多い養老孟司さんは、この本について次のように推薦のコメントを寄せている。

「『脳が壊れた』と、と聞くと普通の人は絶望的な印象を受けるかもしれないが、必ずしもそうではない。読後感がとても明るいところもまた本書の貴重なところだろう。

 脳梗塞が、著者にとっては人生の修正につながった。『病気のせい』でものごとが悪くなるのではなく、『病気のおかげ』で結果オーライになることもあるのだ」

デイリー新潮編集部


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