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Tohazugatali Medical Review

4660名無しさん:2016/07/02(土) 16:02:39
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160701-00000004-mai-sctch
<ゲノム編集>サルを免疫不全に 世界初、病気原因解明に光
毎日新聞 7月1日(金)1時0分配信

 小型サルのマーモセットの遺伝子を「ゲノム編集」という技術で改変し、免疫不全にすることに成功したと、実験動物中央研究所(川崎市)と慶応大などの研究チームが30日付の米科学誌セル・ステム・セルに発表した。サル類で遺伝子操作によって病気を発症させたのは世界で初めて。マウスよりヒトに近いサルで実験できることで、さまざまな病気の原因解明や治療法開発に役立つという。

 免疫不全症は、病原体などから体を守る免疫が働かなくなる病気で、「IL2rg遺伝子」に異常があると発症する。チームは、この遺伝子を破壊する酵素をマーモセットの受精卵に注入し、雌の子宮に移植。生まれた子21頭の血液を調べたところ、8頭は免疫細胞が減少しており、ヒトの先天性免疫不全症と症状が似ていた。うち3頭は生後1年以上たった今も生きている。

 免疫不全のマーモセットは、他の個体由来の細胞などを移植しても免疫抑制剤を投与する必要がなく、iPS細胞(人工多能性幹細胞)などを使った再生医療の研究などへの応用も期待できる。

 これまで、マウスでは、特定の遺伝子を改変したES細胞(胚性幹細胞)を受精卵に移植する方法で目的の病気を引き起こすことができ、実験に使われてきた。しかし、他の多くの動物では移植したES細胞が受精卵の中で生き残れなかった。

 チームによると、今回の手法は免疫不全症だけでなく、自閉症や統合失調症、糖尿病など、原因遺伝子が予測されている他の病気への応用が可能だという。【藤野基文】


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