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Tohazugatali Medical Review

4653とはずがたり:2016/06/19(日) 08:41:18
市民の人生の責任者に 34歳医師が志摩市民病院長
http://news.goo.ne.jp/article/chuplus/region/chuplus-CK2016061902000028.html
05:00中日新聞プラス

 常勤医師4人のうち3人が退職した志摩市大王町波切の志摩市民病院で、今年4月から院長に就任した。赤字体質で市民から運営に疑問の声も上がる中、地域に根差した医療を提供しようと改革に取り組んでいる。総合診療科医として患者と向き合う江角悠太さん(34)に、市民病院の現状や目指すべき姿などを聞いた。(聞き手・安永陽祐)
 -もともと医師を目指していなかったと聞いたが、なぜ医師に。
 高校三年の時にたまたま見たアメリカ人医師「パッチ・アダムス」を描いた映画がきっかけ。医学だけでなく、すべてのものを使って一人の人を幸せにすることに尽力する医師。「医療者にとって死は敵ではない。患者に無関心になることが敵だ」という言葉が印象的で、常に患者の声に耳を傾けて何が必要かを考える。それに人生を注ぐのが彼のやり方。医師は百パーセント患者のために奉仕できる職業で、他人を幸せにすることが自分の幸せになることを感じた。
 -総合診療科は一般の人にはなじみが薄い。病院が力を入れる総合診療科とは。
 人を診る科。専門医は専門外の患者を断ることもあるが、総合診療科はすべての患者を受け入れる。腰が痛い、胸が痛い、目が痛い、頭が痛いといった各科に分かれる症状も、総合診療科はまず診る。その上で、自分で解決できなければ専門医の助言をもらったり、手術をお願いしたりすることもある。
 大前提は目の前で困っている患者さんに手を差し伸べ、助けること。一人一人の人生の責任者であるのが総合診療医。患者さんの主治医となり、医療をコーディネートする。
 -四月から江角さんが院長に就任した。運営態勢が変わったことで院内の変化は。
 就任前に市内五カ所で住民と病院の在り方を考えるタウンミーティングを開いた。賛否両論があり「給料泥棒だ」「病院運営費で新しい道路を造れ」など厳しい意見もあったが、スタッフに危機感が芽生えるきっかけとなった。改めて、税金で運営している市民病院としてやらなければならないことを示した。
 それは「患者を断らないこと」で、市民のための病院だからすべてを受け入れる。全部相談に乗ることを徹底させた。四十ある病床も昨年は七割くらいだったが今は満床。待っている人もいる。断らなくなったことで患者が増えてきた。収益も改善されてきている。
 -医療提供には看護師らとの連携も重要になるが、改善した部分は。
 スタッフ間の風通しを良くしようと、週一回の朝礼も始めた。幹部間で決まったことや経営状況など細かいことまで伝えて、全員が病院の全体像を把握できるようにした。全職員が集まって意見を言える場も作り、そこで出た意見で既に取り入れたものもある。スタッフの意識が高まることで、より良い医療を提供できる。
 -市民病院は学生の研修を積極的に受け入れている。その狙いは。
 昨年一月から医学生や看護学生ら三十人ほどを受け入れた。この病院に思い入れができれば、彼らは戻ってくる。勤務地を選ぶときの大きな理由になる。そうすれば永続的に志摩に若い人がくるようになり、医療を充実させることができる。
 -赤字体質を批判されることが多いが、どうすれば市民に必要とされる病院となるか。今後の方針は。
 救急医療に力を入れたい。困った時に開いていてほしいのが病院。夜間診療も午後九時半までで、それ以降は救急車を呼ばないと医療を受けられないのが志摩市の現状。そこを解決したい。夜間診療を市民病院で担いたい。
 その第一歩として五月から、毎週土曜の午後九時半から翌朝までの診療を始めた。医師や看護師を増やして、さらに拡大していきたい。

 <えすみ・ゆうた>1981年、東京生まれ。三重大医学部を卒業後、沖縄県の徳洲会病院などで研修。2014年に世界一周客船「オーシャンドリーム号」の船医を務め、患者の希望に即した医療に取り組む。市民病院に赴任後、知人のメーキャップアーティストや似顔絵画家らを招き、患者の精神的なケアにも力を入れる。


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