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Tohazugatali Medical Review

4384とはずがたり:2015/06/16(火) 20:14:15

 結果として、発症から10日間もの間、68歳男性は隔離されなかったことになる。

 フィリピンのMERS患者は、サウジアラビアの病院で働く医療関係者の30代女性で、妊娠していた。サウジにいるときから症状があったが、帰国の翌日に症状が悪化。入院してMERSとの診断を受け、隔離された。マレーシアの患者は、糖尿病の基礎疾患のある30代の男性だった。発症の翌日には呼吸困難に陥って隔離・入院し、人工呼吸につながれた後に死亡している。

 いずれも妊娠や基礎疾患がベースにあり、経過が急であったこと、そして渡航歴からもMERSが疑われたことから、MERSとの診断および隔離が早期に行われている。

 このような事情を考えれば、今回の感染拡大の理由が韓国政府だけにあるとも言い切れない。世界のどの国で起きてもおかしくなかったことだともいえる。

 今後も患者との接触者を検査していくことで、新たな感染者が見つかる可能性がある。しかし、思い出したいのは、MERSの初期症状が普通の風邪に似ていること。軽症で済んでしまうためMERSと診断されることのない人や、感染していても症状の出ない人(不顕性感染者)もいるため、実際の致死率はさほど高くないという専門家もいる。

 これを機に、正体不明のMERSについて、新たな情報が得られる可能性もある。韓国における感染者の経過と、さらなる感染拡大の傾向を冷静に見つつ、年間500万人の往来のある韓国からは、すでに症状のないMERS感染者が入ってきているとの前提で我々も備えたい。

韓国MERSに関心がない欧米
感染症学は植民地経営のために発達した
2015年06月16日(Tue)  村中璃子 (医師・ジャーナリスト)
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/5067

インフルエンザとは違い「知らない間に罹ること」はない

 10日間で確認された感染者数は5倍に、そして、死者数は7倍になった。しかし、幸いにも、MERS(中東呼吸器感染症)は相変わらず「当初の予測を超えない範囲」で流行している。

 韓国における最初の患者が、中東のどこでどのように感染して来たのかは未だに特定されていない。また、患者を搬送した救急車の運転手が感染していることなどから、「MERSの感染力は意外とあるのかもしれない」との印象も受ける。しかし、最初の患者をのぞけば、3次感染でも4次感染でも、患者が感染した機会は分かっている。

 やはり、MERSはインフルエンザのような「知らない間に罹っていた」というような病気ではないのだ。この事実は世界中の科学者や政府関係者に絶対的な安心感を与えている。

 遺伝子解析の結果、現在韓国で流行しているMERS株は、中東で流行しているものと何ら変わりがないことが分かり、突然変異して毒性や感染力を強めている可能性は否定された。もちろん、これはMERSが今後も突然変異しないことを約束することではない。しかし、韓国での流行が突然変異を理由に起きているのではないという証拠は、国際社会にとっても非常に心強い安心材料である。

 韓国における最初の患者が「風邪にかかったかもしれない」と、最初の医療機関を受診した日(5月14日)から1カ月。現在までに確認された、韓国人のMERS感染者数は150名、死者数15名になった(6月15日、WHO発表による)。


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