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Tohazugatali Medical Review

4374とはずがたり:2015/06/12(金) 19:05:51

 最近は東京から地方へのUターン転職や、地方から首都圏に移りたいという希望も聞きます。「当直なし」「オンコール(呼び出し)なし」などの形態を求める医師も少なくありません。このような医師の就業条件は、求人票で一律的に公募されるよりも、医療機関側と紹介会社との直接交渉でまとまることがほとんどですから、交渉力に長けた紹介会社を通じて転職する医師が有利な転職を実現できることになります。プロ野球やプロサッカー選手のエージェント(代理人)にも似た部分がありますね。
 しかし、医師紹介会社の質は玉石混交であり、その質を見極めてから契約をすることが、転職する際には非常に大切です。

--医師紹介会社間の質の差が大きいということですか?

吉池 はい。転職活動は医師にとっても一生のキャリアを左右する一大イベントですが、医師紹介会社の選択に失敗をしてキャリアを駄目にする医師も珍しくありません。
 例えば、福岡県のA社という紹介会社は、架空の好条件求人をサイト上に多数でっち上げ掲載することで転職希望の医師を集め、A社が手っ取り早く稼げそうな医療機関相手に、半ば強引に契約を結ばせて暴利をむさぼっていました。A社内では架空求人を掲載することを「ダミーアップ」、取り下げることを「ダミーダウン」と呼んでおり、各求人の上げ下げがシステムで意図的にできるようにされていたというから悪質です。

 この会社は今年5月にニセ医師を派遣するという事件を起こして報道され、衆目を集めました。このような質の悪い紹介会社に運悪く登録してしまった医師は、キャリアアップやクオリティ・オブ・ライフの充実など望むべくもありません。
 一方、医師に親身になって寄り添い、給与や福利厚生といった就労条件を超えて、医師の家族の生活や余暇を含むライフスタイルまで見据えた転職先提案ができる優秀な紹介会社もあります。転職に当たっては、いかに優秀な紹介会社と契約できるかが人生の分岐点となります。

--医療機関側から見ると、医師の良し悪しは、どのように見分けるのでしょうか?

吉池 患者からのクレームが少ないことです。今は医師に対して患者が不信感を持ったりクレームが発生すると、インターネット上で瞬く間に拡散されます。また、医師の処置に納得ができなければ、医療裁判に発展することも少なくありません。医療裁判は、医療行為の適否や、患者に生じた事案の結果と医療行為との因果関係を明らかにする民事訴訟と、医療行為上の過失を問う刑事訴訟の2種類があります。いずれにしても訴訟を起こされれば、それは明るみに出ますから、病院にとって大きなイメージダウンとなります。したがって、病院側は過去に患者からのクレームが少ない医師を採用しようとします。
 これは、病院がサービス業化している弊害の一つといえます。なぜなら、医療の専門性や実力ではなく、患者のご機嫌を取る医師が良い医師のようになっているからです。

ニセ医師を紹介するような会社を排除することが大切

--採用に際して、最も重要なことはなんでしょうか?

吉池 医師紹介会社に求められているのは、マッチングの質です。マッチングの質が低ければ、当然トラブルに発展します。そのため、事前調査が重要作業になります。
 例えば、「首都圏、大学病院、外科医、報酬2000万円」とオファーを出せば、かなりの数の応募が集まります。ところが、実際に面談をすると経歴がはっきりしない人も多く、インターネットで検索をすると、過去のトラブルが多数ヒットすることもあります。金銭トラブル、パワハラ、セクハラの経歴がある人は特にリスキーです。


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