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Tohazugatali Medical Review
4319
:
荷主研究者
:2015/04/11(土) 16:55:37
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201504/20150402_13050.html
2015年04月02日木曜日 河北新報
青色光で筋肉成長 ALS治療法開発に道
光を照射する前の成熟していない筋細胞(左)と、光の刺激で成熟して繊維組織が発達した筋細胞(研究グループの大阪大・浅野豪文博士提供)
◎東北大院研究グループ成功/運動ニューロン機能を代替
東北大大学院生命科学研究科の八尾寛教授(神経生理学、光遺伝学)らの研究グループは、青い光を当てることで筋肉となる細胞を成長させる実験に成功した。衰えた筋肉の再生につながる技術で、筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの治療法開発にも道を開くと期待される。
グループは、マウスから採取した筋肉の基になる筋芽細胞に、光に反応するタンパク質の遺伝子を組み込んで実験した。
細胞に510ナノヘルツ(1ナノは10億分の1)の青色光を当てたところ、繊維組織が規則正しく並んだ筋肉ができた。生成した筋肉組織は光に反応して収縮もした。
筋細胞を成長させるには外部からの働き掛けが必要。従来の電気や薬剤による刺激では、特定の細胞を選んで働き掛けるのが難しく、細胞が損傷する欠点もあった。光による刺激は狙った細胞に届きやすい上、細胞の損傷も少ないという。
研究が進めば、iPS細胞などを基にして光に反応しやすい性質を持たせた筋芽細胞を作り、体内に戻して光を当てることで筋肉の再生が可能になる。
筋肉の生成や収縮は、神経細胞の一種である運動ニューロンが制御している。ALSは運動ニューロンが侵され、筋肉が徐々に衰える疾患だ。
八尾教授は「失われた運動ニューロンの機能を光が代替できる。遺伝子組み込みの安全性をクリアし、照射技術を高めれば、ALSなどの新治療法になり得る」と期待を寄せている。
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