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Tohazugatali Medical Review
4313
:
荷主研究者
:2015/03/29(日) 19:41:03
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1020150312eaad.html
2015年03月12日 日刊工業新聞
九大など、尿1滴でがんを診断できる手法開発-線虫利用、95%以上の確率で判別
九州大学大学院理学研究院の広津崇亮(たかあき)助教や伊万里有田共立病院(佐賀県西松浦郡)の園田英人外科部長らの研究チームは、尿1滴でがんを診断できる手法を開発した。がんのにおいに線虫が引き寄せられる現象に着目し、ヒトの尿に対する線虫の行動から95%以上の確率でがんを判別する。実用化すれば1検体当たりのコストが数百円と従来手法の10分の1程度に低減できる見通し。日立製作所、JOHNANと共同で同手法の装置化などを進め、早期実用化を目指す。
線虫を利用したがん診断テストですべてのがんを検出できる。これまで別々に行ってきたがん診断が1回で済む可能性がある。今後、尿1滴でがんの種類まで特定できるシステムの開発を進めていく。
研究チームは線虫の一種「C・エレガンス」を使い、がん患者の尿に対する行動パターンを調べた。がん患者と健常者合わせて30人の尿を寒天培地上にたらし、線虫の行動を観察した。がん患者の尿に線虫が誘導される半面、健常者の尿には線虫が近づかないよう行動することが分かった。
さらにがん患者24人、健常者218人の尿を使い、線虫の行動によるがん診断テストの精度を調べた。「がん患者をがん」「健常者を健常者」と診断できる確率がともに95%以上だった。
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