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Tohazugatali Medical Review

4118とはずがたり:2014/08/07(木) 17:24:14
>>4117-4118
エボラ感染に見舞われた西アフリカは世界最貧困地域の1つであり、公立の病院でも基本的な医療器具さえ不足していることが多く、衛生的な環境とも言い難い。

また、隔離され孤独な状態で死に至る恐怖や完全防備な医師への疑念から、治療をまったく受けようとしない患者もいる。こうしたケースは、致死率の統計にはカウントされない。

<治療法なし>

エボラ出血熱には確立された治療法や感染を防止するワクチンは今のところ存在しない。最善の対処は、重度の脱水症状を引き起こしかねない発熱やおう吐、下痢といった症状を緩和することだ。

患者は電解質溶液の経口補水や点滴が必要な場合があるほか、重症患者には集中治療が欠かせない。

だが、感染が拡大するギニアやシエラレオネ、リベリアは最もぜい弱な医療制度を持つ国として、国連の人間開発指数の下位にランクされている。加えて、穴だらけの国境警備体制や不衛生な環境、エボラ出血熱に対する無知が感染拡大に拍車をかけている。

ナイジェリアの保健当局者は5日、最大都市ラゴスで8人がエボラ出血熱に感染した疑いがあると明らかにした。8人は、リベリアから搬送された米国籍の患者と接触していたが、この患者はラゴスの空港に到着後すぐに死亡した。また、サウジアラビアの保健省は、シエラレオネから帰国した男性に感染の疑いがあり、現在検査していると発表した。

西アフリカでエボラに感染した米国人支援者2人は治療のため帰国したが、彼らの場合、高い水準の医療が受けられることで生存の可能性は高まるとみられている。

世界銀行が2011年に68カ国を対象に実施した調査によると、ギニアでは1人当たりの病床数が最も低く、1万人に対しわずか3床となっている。

また主要都市以外のクリニックでは、ビニール手袋のような基本的な医療用具すら整っていないと専門家は指摘する。

ギニア、リベリア、シエラレオネの医療機関では、マラリアやその他の熱性疾患を日常的に治療しているが、エボラ出血熱ほど致死性の高い病気を扱う準備は整っていなかった。保健当局や医療系の非政府組織は仮設の隔離棟を急造しなければならず、地方ではそれは往々にしてテントを寄せ集めただけのものだった。

前述のウイルス学者、ニューマン氏はエボラ出血熱についての知識を広め、治療を受けるよう促す広報活動が致死率低下に役立つとする一方で、「治療の向上が生存率を高めることは間違いないが、残念ながらそれを上回る勢いで犠牲者は増えていくだろう」と述べた。


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