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Tohazugatali Medical Review

4111とはずがたり:2014/08/06(水) 12:41:31
>>4110-4111
 議論はSTAP細胞が本当に存在するのかどうかにも及んだが、山本氏は「仮にSTAP細胞が存在するとしても、論文がいい加減でかまわないということにはならない」と強調しつつ、問題の背景にある研究現場の実態についても言及する。

 山本氏は「とりわけ生命科学の実験は極めてデリケートで手間もかかる。それを惜しむと良い研究ができないが、一方で研究者としてのキャリアのためには論文の数も必要で、両立が難しいところにジレンマがあった」と本音を吐露。「実際、『チャンピオンデータ(何回も実験を行ったうちの特に良いデータ)を効果的に活用して論文を書くべきだ』と言い放つ研究者が身近にいたのも事実だ」と打ち明けると、客席からも同様の指摘があがった。

■水面下で不適切データ横行?

 これを受け、中村氏は「昨今、研究者は資金を獲得するため研究の成果を示すことが求められる傾向が強い。権威のある学術誌に論文を載せたほうが業績としても評価される。業績づくりや資金獲得のための論文発表になるなど、本来の学問のあり方を裏切らざるをえないような状況に置かれているのかもしれない」と危惧を示す。
 さらに、「STAP細胞の論文は『不正』があったから発覚した。しかし、不正行為には至らないがデータの取り扱いが不誠実で、論文としての信頼性にも問題があるようなケースは水面下でものすごく多いのではないか」とした上で、「そうだとしたら、科学研究全体への悪影響は大きい」と危機感を語った。

 その一方で、中村氏は「例えば、(万有引力の法則を発見した)ニュートンは自分の理論に説得力を持たせるためにデータをでっちあげていたらしい。科学の歴史を見ると、データには問題があるが発想が画期的でその後に影響を与えたという研究もあった」と指摘。永田氏も「きっちりすればするほど画期的なブレイクスルー(飛躍的進歩、状況打開)が生まれにくくなる面がある」と述べた。

 中村氏は「ルールを厳密にしすぎると自由な学問のあり方から離れてしまうのも事実。そこをどう考えるか」と問題を投げかけ、議論を締めくくった。

■小保方氏が見たSTAP細胞は本物か

 さまざまな議論を巻き起こし続けるSTAP細胞問題。しかし、結局「STAP細胞は本当に存在するのか」という、多くの一般市民が感じている最大の疑問は残ったままだ。若山氏の手元に残っていた資料の分析で論文の内容と矛盾する結果が出たことなどから、小保方氏が作製したとされるSTAP細胞は実は別の万能細胞である胚性幹細胞(ES細胞)だったのではないか、との疑惑も深まっている。疑問解消には「小保方氏が公開の場で再現実験を行えば、すべてがはっきりするのではないか」との声も少なくない。

 理研の改革委員会の岸輝雄委員長は、理研が実施しているSTAP細胞が存在するかどうかの検証実験に「小保方氏を参加させるべきだ」との見解を表明。これに対して、小保方氏側は「理研の指示に従う」として参加に前向きな姿勢を示す一方、「検証実験に参加するためには論文の撤回に同意せざるをえなかった」とも主張しており、感情的なもつれが、問題を複雑化させているようにも見える。

 理研に対して「(一連の問題の舞台となった)CDBは解体すべきだ」との厳しい提言を突きつけた岸氏は「期限を限って実験し、再現できなければSTAP細胞は存在しないとみなす必要がある」との見方を示している。小保方氏が検証実験に参加することについては、「小保方氏が参加すると客観性が保てない」「理研の処分との兼ね合いで難しいのでは」といった声があるほか、「研究成果としてゼロになったのだから、そもそも検証実験は必要ない」など、さまざまな意見が出ている。

 STAP細胞の研究は、科学史に残る画期的な成果として世界の注目を集めた。

 「もうそろそろ白黒はっきりしてほしい」「STAP細胞があるかないかという問題の証明が難しいとしても、小保方氏が作ったと主張するSTAP細胞が本物かどうかぐらいは、さっさと検証してほしい」というのが、一般市民の多くが抱いている率直な気持ちではないだろうか。


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