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Tohazugatali Medical Review

386とはずがたり:2007/06/24(日) 01:14:37
詰まり情熱頼りでは絶対に医者不足は解消しない,と思う。予算的措置が必ず必要なのである。勿論僻地で頑張るという一部の情熱ある医は仁術なりという医者の存在は崇高で偉大ではあるけど彼らの善意に縋るだけというのでは責任ある姿とは云えまい。

07参院選:「美しい国」考/5 へき地で深刻、地域医療
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/07saninsen/archive/news/2007/06/17/20070617ddm041010149000c.html

 ◇医師不足、「情熱」頼り

 竹下登元首相の生家から徒歩5分。掛合(かけや)診療所(島根県雲南市)の医師は本多一郎さん(47)だけだ。医師不足に悩む県がへき地勤務の希望者を全国から募る「赤ひげバンク」を通じ05年7月、赴任した。「独りでどれだけやれるか」。試してみたかった。

 東京・新宿生まれ。大学の文系学部を卒業後、都内のデパートに入った。新人の仕事はカード料金不払い者への督促だった。下町の高齢者には、子供に勝手に名義を使われたケースが多かった。雑談するうちに親密になり、医療から取り残された高齢者の存在を知った。「高齢者医療に取り組みたい」との思いが強まり一念発起した。デパートを3年で退職、2年間勉強し、島根医科大(当時)に合格した。再び東京の下町で10年間、病院と診療所で働いた。
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 人口10万人当たりの総医師数(04年)は、全国平均で212人。これに対し、雲南市など雲南圏は144人、隠岐の島町など隠岐圏は170人。都市に比べ、離島やへき地の医師不足は深刻だ。参院選をにらみ政府・与党は5月末、医師不足地域に医師を派遣する国レベルの体制整備▽医師不足の地域で大学医学部の定員枠を拡充−−など6項目の緊急対策を発表。参院選公約とした。

 6月上旬の土曜日、掛合診療所に高齢の女性や親子連れらが次々と訪れていた。「今のところ、立ち往生することもなく、充実した日々です」と本多さん。看板は内科だが、実際は外科や小児科、婦人科など多岐にわたる。待合室の50代男性は「診療所には3世代でお世話になっている。遠くの病院より身近な診療所。無くなったら大変ですよ」と期待を寄せる。

 へき地の医師を増やすにはどうすればよいのか。本多さんは「国が強制するよりも自主性を育てる方が早道。大学教育で地域医療の魅力を伝えるべきだ」と考える。
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 隠岐の島の街づくりに取り組む吉岡陽子さん(62)は05年、へき地医療対策を考える厚生労働省の検討会メンバーに選ばれた。島は天候が荒れると船も飛行機も欠航する。患者の緊急搬送には、県防災ヘリや自衛隊、海上保安庁の協力が欠かせない。厳しい実態を訴え、医師増も求めたが、手ごたえはなかった。

 そんな島に、澤敏治さん(56)が赴任してきたのは今年4月。福井県の国立病院副院長から、隠岐病院の外科部長への転身だ。「(管理職ではなく)現場でまだまだ働きたい」と直接、病院へ電話して志願した。

 武田博士院長の方針もあり、麻酔が伴う外科手術を行う。盲腸やがんなど4〜5月で約20件した。以前は本土まで搬送していたという。「難しい手術を成功させて患者の信頼を勝ち取りたい。これがやりがいです」

 日本の医師不足の「治療法」は澤さんにも分からない。しかし、「私は定年まで地域医療の一線で頑張る。その間に政治家は議論をとことん深めてほしい」と話す。=つづく

毎日新聞 2007年6月17日 東京朝刊


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