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Tohazugatali Medical Review

3704とはずがたり:2014/05/20(火) 21:17:56

川崎病は中国から風に乗って日本へ?
http://www.excite.co.jp/News/science/20140520/Nationalgeo_20140520004.html
ナショナルジオグラフィック 2014年5月20日 15時48分 (2014年5月20日 20時58分 更新)

 潜在的に致命的な疾患、川崎病の病原が中国北東部から季節風に乗って日本へ流れてくるという研究結果が発表された。

 この疾患の病原は、粘膜から幼児の体内に入り動脈へと侵入する。発熱、発疹、目の充血、手足の腫れなどの初期症状が治まった後も、心臓病を引き起こす心臓への後遺症を残し、数年後死に至る場合もある。

 川崎病が発見されて40年以上たった今でも診断検査法がなく、その病原が毒素、菌類、あるいはほかの原因にあるのか依然として謎のままだ。

 だが病原が風に乗って運ばれるかもしれないという発見は、「われわれを川崎病の原因へと導くだろう」と、研究の共著者でカリフォルニア大学サンディエゴ校の川崎病研究プログラムの主任、ジェーン・バーン(Jane Burns)氏は語った。

 川崎病は、先進国における子どもの後天性心疾患の最も一般的な原因である。一番多く川崎病が発症している日本では、毎年約1万2000の新しい症例が報告される。米国でも、毎年5000〜6000例が報告されている。

「川崎病は、全ての大陸の全ての人種で発病することが分かっている」と、研究の共著書でカリフォルニア州ラホヤにあるスクリップス海洋研究所の気候研究者、ダニエル・ケイアン(Daniel Cayan)氏は指摘した。また、この研究は川崎病の原因を有するそのほかの地域を見つけ出すためのモデルを提供していると同氏は述べた。

 およそ10年前、川崎病の発症に著しい季節性があることに気が付いたバーンズ氏、ケイアン氏、および国際的研究グループは、日本にある川崎病の広範囲なデータベースと上空に吹く風のパターンを調査し始めた。そして日本の川崎病の原因として、農業が著しく活発な地域である中国北東部に辿り着いた。

 川崎病は、農業の手法が同地域や世界中で劇的に変化していた1960年代に初めて報告された。「これら病原となる粒子の生成が、農薬または化学肥料によるものなのか正確に突き止めるため、より焦点を絞った調査が必要になるだろう」と、研究の筆頭著者でバルセロナにあるカタロニア気候科学研究所の気候科学者、ザビエル・ロドー(Xavier Rodo)氏は語る。また、「農業がこの病気に重要な関係を持つことは間違いない」と同氏は付け加えた。

 川崎病を特に不吉なものとしている理由には、初期症状の多くが一般的な小児疾患と似ていることがある。「病気の認識が実に問題である」とバーンズ氏は言う。

「1週間から数週間で発熱が治まり、子どもはすっかり回復してしまう」。

 治療では、患者の病気に対する抵抗力を高める免疫剤をガンマグロブリン静脈注射で大量に注入し、将来的な合併症のリスクを抑える。だが、治療は初期に開始しなければならない。

 この新しい研究により、「小児緊急治療室に早期兆候システムを提案し、川崎病に対する高い認識を持つよう促すことができる」とバーンズ氏は語った。

 研究結果は、「Proceedings of the National Academy of Sciences」誌に5月19日付で発表された。


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