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Tohazugatali Medical Review
3703
:
名無しさん
:2014/05/20(火) 02:56:14
解説:STAP論文 理研調査報告に疑問 矛盾放置許されぬ 毎日新聞 2014年05月19日 東京朝刊
今回明らかになったマウス購入記録の問題は、実験の成功だけでなく、それを前提とした理化学研究所の調査報告書の信頼性に疑問を投げかけるものだ。
報告書は、小保方晴子・研究ユニットリーダー1人の不正行為と認定。指導した共著者2人について「データの正当性などに注意を払わなかった過失」から責任重大と判断した。
しかし、その実験に使われたはずのマウスの出所が確かめられないとすれば、調査委は再度、小保方氏や共著者に事実関係を確認すべきだろう。
小保方氏側は否定するものの、別の研究予算で購入されたマウスが実験に流用された可能性も否定できない。
研究予算や動物実験の扱いは法律や内規で厳格に管理され、客員研究員だった小保方氏の一存で流用できたとは考えにくい。
流用なら理研の研究管理体制に穴があったことになり、小保方氏だけの問題に帰することはできない。
同実験を巡っては他にも疑問がくすぶる。
捏造(ねつぞう)と認定された画像とともに論文に掲載された別の画像について「未熟なテラトーマ(腫瘍)ではなく、成熟した臓器の組織にみえる」と多くの研究者が不自然さを指摘している。
また他の実験も、胚性幹細胞(ES細胞)が混入したのではないか、などと研究者のブログやネットで議論が続いている。
STAP細胞に増殖能力を持たせた幹細胞株やテラトーマ組織の切片が理研に保管されていることは、理研自身も認める。
理研が確認、公表に消極的に見えるのは疑惑拡大を恐れてのことではないか。
マウスなしにマウス実験はできない。
問題の実験について、調査委は「存在は確認された」としながらも詳しい実施日などは明らかにしていない。
国内トップ級の研究機関といわれる理研が、矛盾を放置したまま関係者を処分し幕引きを図るなら、日本科学界の信頼回復はさらに難しくなろう。【浦松丈二】
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