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Tohazugatali Medical Review

354とはずがたり:2007/01/16(火) 02:58:17
地方の医師不足は自民党のかなりの失政だよ。。

危機地域医療 県内医師不足の現場
http://www.sakigake.jp/p/servlet/member.auth/mc/kikaku/y2007/iryo/iryo_01.jsp

 地域医療が危ない。勤務医が去った各地の病院では、残された医師が疲弊を極め、医師の新たな立ち去りを生んでいる。医師の供給源として、長年地域医療を底辺から支えてきた大学医局は、臨床研修の義務化に伴う研修医の医局離れで、医師の引き揚げを加速させている。診療科の閉鎖、診療日数の縮減―。住民の安心と安全を足元から脅かす医師不足。県内の地域医療の現場でいま、何が起きているのか。


偏在を歩く(上)
患者殺到し5分 勤務医の激務 慢性的

【鹿角組合病院精神神経科】 医師引き揚げ 地方にあおり

 病院を揶揄(やゆ)するこんな言葉がある。「診療3分に3時間待ち」。だが、診察に時間を割きたくても割くことができない事情が、病院側にもある。

 鹿角市の鹿角組合総合病院精神神経科。昨年11月のある日、外来待合室を1日観察した。平日の週2回、岩手医大付属病院から医師が来る貴重な診療日。診察時間は「3分」とは言わないが、5分がせいぜい。

 医師1人に対し、この日の患者は86人。薬を処方してもらうだけの人を含めると850人に上った。殺到する患者に、マンパワーが追いつかない。

 午前8時すぎに始まった診察は、ぶっ通しで6時間。それでも「きょうは早い方」(医師)。患者の数によっては、夕方を回る日もざらだ。医師は自分に問う。「時間を気にしながらの診察。これが果たして適切な医療と言えるのか」と。

 一体どうして、こんなことになってしまったのか。

◇  ◆  ◇

 「誠に不本意なことではありますが、大学に医師の派遣を頼らざるを得ない現状を理解していただき、ご協力をお願いするしかございません」。昨年2月、同総合病院から精神科(当時)の入院患者38人の家族あてにこんな通知が届いた。

 通知が伝えようとしたのは、こういうこと。岩手医大から3月末で常勤医を引き揚げる旨の通告があった(後に4月末に変更)。後任医師を確保できず、医師が不在となるため、これ以上の入院治療は不可能となる。ついては患者の今後について、医師や家族を交えて話し合いの場を持ちたい―。

 地域の医師不足を決定的にしたのは、研修医が自由に研修先の病院を選べる新臨床研修制度の義務化だ。

 16年度の新制度スタート以来、臨床経験を多く積める都市部の大病院に研修医の人気が集中する一方、地方大学は先細り。大学医局はそこで、各地に派遣していた医師の引き揚げにかかる。医師派遣を医局に依存してきた病院は、ほぼ例外なくそのあおりを受ける。

常勤医不在で、昨年4月から休止となった精神神経科の病棟。再開のめどは立っていない=鹿角市の鹿角組合総合病院

 近隣の公立米内沢総合病院(北秋田市)でも昨年3月いっぱいで、医局から派遣されていた、ただ1人の精神科医がいなくなった。休止に追い込まれた病棟50床の再開のめどは、やはり立っていない。

◇  ◆  ◇

 「診療5分」では提供できる医療にも限界がある。特に新患の場合は、時間をかけて話を聞かないと診断のつけようがない。昨春以降、鹿角地域の患者が増えたという大館市の勤務医は「近場の病院で受診できなければ、患者は多少具合が悪くても我慢する。症状が悪化してから駆け込んでくるケースも考えられる」と話す。

 再び鹿角組合総合病院。時計の針を気にしながら、医師は心の中で「申し訳ない」と患者に頭を下げる。患者は雰囲気を察してか、「先生、あまり時間ないんでしょう」と逆に医師を気遣う。

 医師不足をどう解消していくか。地域医療の再生は、まずここから始まる。


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