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Tohazugatali Medical Review
3075
:
荷主研究者
:2014/04/27(日) 20:15:09
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201404/20140415_15013.html
2014年04月15日火曜日 河北新報
東北大「原発性アルドステロン症」の新治療法2例臨床
国内で約4000万人と推定される高血圧症のうち、およそ1割を占める副腎の病気「原発性アルドステロン症」の新たな治療法を東北大病院の高瀬圭准教授(放射線診断)らのグループが開発し、臨床試験を始めた。副腎に針を刺して患部にできた腫瘍を焼き切る方法で、一般に行われている腹腔(ふくくう)鏡手術で切除するよりも体への負担が少ないという。
原発性アルドステロン症は、副腎の腫瘍などからホルモンが過剰に分泌されて血圧が上昇する病気。原因の分からない多くの高血圧症に比べ、脳卒中や心筋梗塞、不整脈などの重い合併症を引き起こすリスクが高い。
3種類以上の薬を飲んでも血圧が下がらない患者の約2割を占めるが、「発生頻度の割に知られていない。診断に至っていない患者が多い」(東北大病院)という。
二つの副腎のうち片側だけに異常がある場合、外科的治療で改善が望める。診断には、ホルモン値の測定と専門医の詳しい検査が必要だ。
グループが開発した治療法は、コンピューター断層撮影(CT)画像を見ながら、副腎に直径1.8ミリの電極針を刺して腫瘍を焼く。既に2例で実施し、いずれもホルモンの分泌が正常化した。
高瀬准教授は「将来的には3、4日の入院で済む。安全で患者の負担が少ない方法だ」と話す。
治療法開発は、厚生労働省の「東北発革新的医療機器創出・開発促進事業」の助成を受けた。
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