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Tohazugatali Medical Review

2035名無しさん:2012/12/04(火) 12:54:26
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=68942
進む死亡時画像診断活用…茨城

 死因不明の遺体を解剖前にコンピューター断層撮影法(CT)などの技法で分析し、内部の異変を調べる「死亡時画像診断(Ai)※」の活用が進んでいる。

 茨城県警捜査1課によると、2007年の利用は1件だったが、昨年は62件に達した。検視でわからない遺体の内部損傷を明らかにできるため、同課は今後も活用を進める方針だ。

 ◆解剖の限界

 見つかった遺体は、管轄する警察署員が検視を行うが、事件性の有無の判断が難しければ専門職の捜査1課検視係が加わる。それでも判断できない場合は、司法解剖で死因を究明する。

 警察庁の有識者研究会は昨年、「5年以内に司法解剖率20%、将来的には50%」と目標を提言した。県警は07年に6人だった検視係を今年までに21人に増員したが、検視官の臨場率50%には届かない。県内では昨年、遺体4408体のうち司法解剖したのは313体で目標にはほど遠い。司法解剖できる機関が少なく、捜査1課の検視官(警部以上)の立ち会いも必要なためだ。

 ◆Aiの効果

 そこで威力を発揮するのがAiだ。検視官が臨場できない場合でも体表の写真に加え、CTやMRIにより、出血や骨折などの内部損傷がわかり、解剖前に死因を推測できる。外傷のない子供の遺体でも、Aiで内部の出血を確認し、虐待が判明したケースもある。

 同課の飯村光昭検視官は「遺体をチェックできる方法が増えた」と効果を実感している。

 ◆究明は3割

 ただ、医学関係者の中では、「Aiで非外傷性死因がわかるのは3割前後」と言われ、薬物死や心臓死などはわからない場合もある。飯村検視官はAiを「現時点では、あくまでも司法解剖の補助」と前置きしたうえで「死因究明につながる効果は大きい」と期待する。

 県警は昨年、16施設の協力を得てAiを実施。Aiを死因の判断材料の一つとして活用する方針で、飯村検視官は「死因をある程度絞り込めるだけでも効果は大きい」と話している。

 ◆医師「効率上がる」

 Aiは解剖医にとっても大きな武器となっている。Aiを導入している筑波メディカルセンター病院(つくば市天久保)で、司法解剖も行っている早川秀幸医師は「Aiで解剖の効率が上がる」と語る。

 早川医師は解剖を請け負う「筑波剖検センター」でセンター長を務め、昨年5月から司法解剖も行っている。昨年は28体、今年は10月末までに71体を解剖しているが、事件性のない遺体を解剖する行政解剖と兼務のため、負担は大きい。

 解剖は3時間以上かかることもあるが、死後CTの撮影は数分。早川医師は「解剖の代わりにはならないが、解剖の効率を上げられる」と語る。

 ただ、同病院では死後CTの専用機はなく、撮影できているのは「まだ1割程度」という。すでに20以上の都道府県で遺体専用のCT機が設置されているといい、放射線科の塩谷清司医師は「専用機があれば、もっと多く撮影できるはず」と話している。

 <メモ>死亡時画像診断(Ai) 検視と画像診断を組み合わせた英語「オートプシー・イメージング」の略。CTやMRIで断層撮影し、外見からはわからない遺体内部の損傷を透視する。医師で作家の海堂尊さんの小説「チーム・バチスタの栄光」で紹介され、一般にも知られ始めた。

(2012年12月3日 読売新聞)


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