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Tohazugatali Medical Review

1783名無しさん:2012/08/30(木) 12:24:17
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=64078
医師不足診療分担も…鳥取市立病院

鳥取市立病院(鳥取市的場)の循環器内科の休止状態が1年以上続いている。

 市立病院はこれまで、岡山大学から医師の派遣を受けてきたが、同大学が医師の引き上げ方針を打ち出したため、昨年4月から休止を余儀なくされた。鳥取大学からの支援を求めるなどして再開にこぎ着けようとしてきたが、交渉は進まず、好転の兆しは見えていない。2000年から始まった新人医師の臨床研修制度の影響も受け、各地の医師不足が深刻化するなか、鳥取などの地方の地域医療をどう守るか、課題は大きい。

 医師引き上げ方針が明らかになったのは、昨年3月。それまで岡山大から2人の派遣があり、心疾患などを抱える約500人の入院・通院患者を診療してきたが、岡山県北部にある同大学関連病院の医師を充足させるとの方針変更で、市立病院への派遣が打ち切られた。市立病院では小児科が08年9月から2年間、鳥取大からの医師引き上げの影響で休止となり、粘り強い交渉の末、何とか派遣再開にこぎ着けたところだっただけに、循環器内科の休止の衝撃は大きかった。

 「何とか常勤の医師派遣をお願いできませんか」。今年2月、鳥取大との意見交換会で鳥取市立病院の坂本雄司事務局長は、能勢隆之学長に直訴した。しかし、能勢学長は「市立病院の循環器内科は岡山大から派遣を受けてきた経緯がある。すぐに鳥取大から派遣するのは難しい」と難色を示した。鳥取大の関連病院は県内だけでなく、島根県や兵庫県北部など88か所に上る。同大学広報は「自分たちの診療圏を守る必要があるため、派遣する医師の余裕はない」と説明する。

 循環器内科医は心疾患の患者だけを担当するのではなく、様々な病気の手術前に、心臓が手術に耐えられるかなどを診断するなど、重要な役割を担い、どの病院でも欠かすことができない専門医だ。

 昨年7月から鳥取大から週1回半日だけ、非常勤医師の派遣が実現し、何とか急場をしのいでいるというが、市立病院の担当者は「患者の容体の急変などを考えると、常勤医師がどうしてもほしい」と訴える。

 厚生労働省が10年に行ったアンケートによると、県内では合計で約170人の医師が不足しているという。県は06年度に、医学部卒業後に県内の病院に勤務すれば返済を免除する奨学金制度を創設。他の奨学金制度も活用して、20年までに約100人の医師を養成するとしている。

 一方で、診療科の休止なども相次いでいる。県済生会境港総合病院(境港市)は07年4月に産科診療を休止。4月には岡山大学病院三朝医療センター(三朝町)の入院患者の受け入れが打ち切られた。臨床研修制度で、大学の医局の医師が減り、地方病院への派遣人数が減少しており、県内で唯一、医学部を持つ鳥取大も02年に322人いた医師が今では308人になった。

 高齢社会を迎え、医療サービスを受ける人口が増えるなか、医師不足の解消は自治体にとって緊急性の高い課題でもある。

 筑波大学の前野哲博教授(地域医療教育学)は「少ない医師を取り合うこと自体の発想を変えなければ解決しない。医師の数は決まっており、全ての病院の診療科を維持することには無理がある。人材確保以外にも打つ手はあり、病院ごとに専門分野を分散させるなど、様々な角度から打開策を検討することが必要」と指摘する。(伊藤晋一郎)

 臨床研修制度 2004年度に、医師が将来専門とする分野にかかわらず、基本的な診療能力を身につけるため、大学卒業間もない医師は2年間以上、内科や小児科など7診療科で臨床経験をすることを必修化した。研修先を自由に選べるため、都市部の有力病院を選ぶ新人医師が増え、地方で医師不足が深刻になった。

(2012年8月30日 読売新聞)


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