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Tohazugatali Medical Review
1700
:
荷主研究者
:2012/02/26(日) 18:36:42
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/02/20120202t15012.htm
2012年02月02日木曜日 河北新報
白髪防ぐ分子複合体メカニズムを解明 東北大研究グループ
東北大大学院生命科学研究科の福田光則教授(細胞生物学)の研究グループは、人間の肌や髪の毛の色のもとになるメラニン色素の生成過程で、特定の分子複合体が、色を作る動きとは逆に働くメカニズムを解明した。この分子複合体の機能を抑えることで、色が作られない働きが抑えられ、白髪防止・予防への応用が期待されている。
メラニン色素はメラノサイトと呼ばれる特殊な細胞で合成され、細胞内の袋(メラノソーム)に入っている。メラノソームは太陽光で成熟し、細胞内の微小管など通って皮膚や髪の毛を作る細胞や毛母細胞に届き、肌や髪の毛が黒や茶などに色づく。
研究グループは、特定の遺伝子の欠損が原因で毛髪の白色化などの症状を示す「グリセリ症候群」のマウスのメラノサイトに注目。微小管内で通常とは逆方向にメラノソームを運ぶ分子複合体を特定し、詳しく解析した。
分子複合体の機能を阻止した場合には、メラノソームの動きが、正常な方向に回復することを突き止めた。過剰に機能を発現させた場合は、逆方向への動きが促進されることも分かった。
分子複合体は逆方向への「荷札」の役を果たし、この荷札を特定のタンパク質が認識して、輸送役の分子が微小管を使って運んでいた。
これまで微小管を通じてメラノソームが逆方向に送り返されている現象は確認されていたが、メカニズムは分からなかった。
福田教授は「分子複合体の機能を阻害する薬の開発が進めば、将来的に白髪防止・予防への応用も期待できる」と話している。
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