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Tohazugatali Medical Review
1691
:
荷主研究者
:2012/01/08(日) 00:26:58
http://www.jomo-news.co.jp/news/a/2011/12/15/news01.htm
2011年12月15日(木)AM 07:11 上毛新聞
●「重粒子線」けん引 専門医、研究者を養成・群大大学院
がんの重粒子線医療の産業化に向けて群馬大は14日、研究開発や治療をけん引する人材を育てるコースを大学院医学系研究科(博士課程)に設置すると発表した。重粒子線に関連した医学や物理工学、生物学を横断的に学べる国内初のプログラムで、治療の改良や機器の開発など幅広い分野で活躍する人材を育てる。施設整備コストが高額で採算ベースに乗っていない重粒子線治療だが、将来的には世界に輸出できる産業を目指して基盤づくりを進める。
プログラムでは、群馬大大学院の医学系研究科や工学研究科の教員のほか、日本原子力研究開発機構や東芝の研究者、米国マサチューセッツ総合病院の教授ら国内外の一流の専門家が講師を務める。物理学に精通した医師や、医学に造詣の深い生物学者など学際的な人材を育てる。国際原子力機関(IAEA)や米国ハーバード大などへの短期研修実習、三菱電機など高度医療機器開発企業へのインターンシップ(就業体験)ができる仕組みもつくり、国際性や実践力を養う。
世界に通用する人材を育てるための文部科学省の「博士課程教育リーディングプログラム」に選ばれ、本年度に約1億7千万円の補助金交付が内定した。来年度以降も3億円を上限に補助金が支給され、原則7年間継続される。
学生は本年度募集し、来年度からコースが始まる。学士入学者のための先行指導の課程も設ける。優秀な人材を確保するため、学生の一部に生活費として年間300万円の奨励金を支給。留学生も受け入れる。
群馬大大学院医学系研究科の和泉孝志研究科長は「このプログラムを進めることで、群馬大の教育研究の存在感を国際的に高めていきたい」と意気込む。
重粒子線治療は日本で開発された治療法で、治療装置は群馬大を含めて国内に3カ所にしかない。がんを殺す能力が高く、体を切らないため、日常生活を送りながら治療を受けられる。
「普及型」と言われる群馬大の装置でも体育館程度の広さが必要で、約125億円が投入された。施設費を回収でき、多くの人が治療を受けられる医療として産業化するには、機器の小型化や低価格化が課題になっている。加速器など最先端機器を使うため、医学や生物学、物理学、工学など多分野にまたがる研究も必要で、幅広い知識と応用力を持ったリーダーの養成が不可欠になっている。
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