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Tohazugatali Medical Review

1678チバQ:2011/12/07(水) 22:05:39
http://www.asahi.com/health/ikiru/TKY201111300245.html
感染症 HIV:1 しんどい…肺の病気かな2011年12月1日
はじめは、たばこの吸い過ぎかと思っていた

 「あれ、体力落ちたな」

 30代の男性は10年前の春、職場での力仕事を少しおっくうに感じていた。知人の紹介で出会った妻と数年前に結婚して、父親になったころだった。

 食品関係の会社で働いていた。毎日数十キロの荷物を運ぶ。以前は「楽勝」だった作業が、最近どうもしんどい。階段を1階上がるのも疲れた。

 「たばこの吸いすぎかな」。1日1箱のペースで吸っていた。だましだまし働きながら、数カ月が過ぎた。階段を数段上がるだけで、「ゼイ、ゼイ」と息が切れるようになった。

 風邪のような症状が続いていたある冬の日、朝起きると39度の熱があった。呼吸がいつになく苦しく、座っているだけなのに息がうまく吸えない。「病院に行った方がいいよ」と妻に促され、近くの診療所を訪ねた。

 診療所の医師は症状の重さをみて「大きな病院へ」と、がんと感染症の治療が専門の東京都立駒込病院に紹介状を書いた。熱でもうろうとしながら「何か肺の病気かな」と思っていた。

 X線などの検査を受けた後、病室に連れていかれた。「肺に影があります」と言われ、そのまま入院した。

 感染症科の今村顕史(いまむら・あきふみ)さんが主治医になった。何日かたった診察の時、説明があった。男性は、病気に対する抵抗力が何年もかけて落ちていくHIVに感染し、肺炎を起こしていた。エイズを発症していた。

 今村さんは「こうやって入院してくる人、多いんだよ」と言った。昔は亡くなる病気だったけれど、今は治療薬が増えたこと。治療で、ウイルスの増殖を抑えながら、体の免疫を上げられることも話した。

 「奥さんがいますよね」と続けた。病気について伝えるか、伝えないか。いずれは決める日が来る。「また相談しましょう」と言って、診察を終えた。

 男性は、状況がまったくのみ込めなかった。「他の人の間違いでは?」と思った。死もよぎった。幼い子どもと妻が心配だった。

 妻には肺炎と伝えていた。翌日も見舞いに来て、「たばこばっかり吸ってるからだよ」と、たわいもない会話をしていた。どうすればいいのか、分からなかった。(鈴木彩子)


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