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Tohazugatali Medical Review

1664チバQ:2011/11/19(土) 19:24:08
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/111101/waf11110110000008-n1.htm
薬害エイズ(上)「あほ、なんで逮捕されんかった」
2011.11.1 10:00 (1/3ページ)[westピックアップ]

和解案を受け入れ、HIV訴訟原告らに土下座して謝罪するミドリ十字の役員ら
 「産経は事件をつぶす気か! 誰が漏らした?君を逮捕してもいいぞ」

 取調室の中で検事が机に新聞をたたきつけた。

 「えっ、逮捕?」

 その言葉に一瞬わが耳を疑ったが、私以上に驚いたのは同席していた検察事務官だったようだ。立ち上がって発言を制すると、その後は密室の中で長い沈黙の時間が続いた。

 平成8年夏、私は社会部で裁判所と検察庁を担当する3人の記者を統括する司法キャップだった。当時、世間を騒がせた「薬害エイズ問題」。血友病患者を救うはずの薬=血液製剤がエイズウイルス(HIV)に汚染された輸入血液を原料としたため、多くの患者が感染し死に至った、薬害史上最悪の惨劇だ。

 大阪と東京で争われていたHIV訴訟は、菅直人厚相(当時)のもとで、厚生省の資料隠しが発覚、国が非加熱血液製剤の危険性を認識していたことが明らかになった。菅厚相が国の責任を認めて謝罪したことから、3月に和解が成立。マスコミの関心は民事訴訟から刑事事件に移っていた。

 まもなく、「産・官・学による犯罪」は東京地検が「官・学」ルートを、大阪地検が「産」すなわちミドリ十字ルートを業務上過失致死容疑でそれぞれ捜査する基本方針が決まった。

 大阪の焦点は、昭和60年当時のミドリ十字経営陣の刑事責任をどういう構造で立件し、誰をいつ逮捕するか。マスコミ各社は以前にも増して激しい取材合戦を繰り広げていた。

 7月3日、産経新聞朝刊1面トップに、「ミドリ十字元専務を聴取」の大見出しが躍った。大スクープである。元専務は60年当時、血液製剤の出荷・回収を統括していた営業本部長で、非加熱製剤の危険性を認識しながら回収をしなかったとされ、その証言は同社トップの関与にもつながるキーパーソンだった。

 ただし、重篤な病気で入院中で、大阪地検刑事部は医者の助言に従いながら慎重に聴取せざるを得ず、元専務聴取は極秘中の極秘だった。産経は事件の核心に迫ると同時に、検察の逆鱗(げきりん)に触れてしまったのである。


〝出頭〟要請


 大阪地裁2階の記者クラブの産経ボックスに電話があったのは、夕刊用の出稿が終わり、食事に出ようかと思っていた午後2時すぎだった。

 「キャップ、ちょっと部屋まで来てくれるか」

 電話の主は事件を指揮するベテラン検事だ。用件はわからなかったが、当時、産経は特捜部に続き刑事部からも出入り禁止処分を受けており、キャップ自ら堂々と乗り込めることはありがたい。みやげに何か当てて(質問して)みるかと、弾んだ気分で訪ねたのが甘かった。

 地検4階の執務室に入ると検事は無言で立ち上がり、部屋を出て同じ階の別の部屋にやはり無言のまま案内する。古びたドアの狭苦しい、机とパイプ椅子があるだけの部屋。取調室。促されて座るとドアが閉まり、いつのまにか入ってきた事務官がカギをかけた。

 「この記事は誰が書いた?」「誰に聞いて書いたか教えてほしい」

 朝刊を示し、簡単で明瞭、かつ唐突な質問が飛び出した。振り向くと事務官がペンを走らせていた。

 「なんですか、まるで取り調べやないですか?」

 「そうとってもかまわない。誰がこの情報を漏らしたか答えてくれ」

 「知りません。知っていても答えられるわけないやないですか」

 新聞記者は情報源を秘匿する義務がある。が、このときの私は本当に知らなかった。薬害エイズ事件の取材班は司法担当記者だけではない。この日の記事は独自のルートで取材をしていた社会部遊軍の特ダネで、いわば身内に抜かれたのである。もちろん誰が書いたのかは知っていたが、恥ずかしながらどこから出た情報かはわからなかった。


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