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Tohazugatali Medical Review

1473荷主研究者:2010/12/30(木) 19:51:42

http://www.kahoku.co.jp/news/2010/12/20101223t15021.htm
2010年12月23日木曜日 河北新報
DNA修復の新物質発見 効果的がん治療に応用も

 細胞死やがんの原因にもなるDNA切断を修復するのに必要な新しいタンパク質を、東北大加齢医学研究所の安井明教授(分子生物学)らの研究グループが発見した。修復作用が知られている既存のタンパク質とは異なるタンパク質の存在と働きを解明。がんの原因究明や効果的ながん治療法の確立に応用できる可能性があるという。

 DNAの二重鎖が両方とも同時に切れる「二重鎖切断」はDNAの傷の中でも最も深刻で、修復できなければ細胞が死滅する。正常な遺伝情報が変化し、がんにつながる場合もある。

 研究グループは酵素の一種を使い、人間のDNAに二重鎖切断を起こすことに成功。特定のタンパク質に標識を付けて、修復の様子を観察した。

 従来はDNAの切断部分にタンパク質「クー」がくっつき、修復が始まると考えられていた。

 グループは新しいタンパク質「ACF1」や「SNF2H」に注目。これらが切断面に集まった後、クーを呼び寄せて、修復が始まることを突き止めた。同様のタンパク質として、他に2種類を特定した。

 安井教授は「修復に関わるタンパク質の働きを解明することで、効果的ながん治療が可能になるだろう」と話している。

 成果は22日付の米分子生物学術誌「モレキュラー・セル」に発表した。


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