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Tohazugatali Medical Review

1349名無しさん:2010/03/25(木) 16:29:09
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000001003250007

病院襲う 退職ドミノ 【医を創る】
2010年03月25日

  医師の大量退職には、いくつかのパターンがある。昨春、救急医が一斉に退職した鳥取大医学部付属病院の場合は「激務」が主な原因だった。ほかに、特定の診療科の医師の退職を引き金に、関連の診療や手術が難しくなり、実績を上げられなくなった別の医師まで離れていく「退職ドミノ」も起きている。今、医師の大量退職に揺れる島根県大田市立病院で、ドミノのいきさつと背景を取材した。
(中村正夫、水田道雄)


  ◆ 島根・大田市立 外科・整形6常勤医全員


  大田市立病院は1月下旬、外科2人と整形外科4人の常勤医が、3月末で一斉に退職すると発表した。4月から両診療科に常勤医が1人もいなくなる異常事態。地元は大騒ぎになった。


  入院が必要な救急患者を受け入れる「2次救急病院」として、同市と周辺3町で構成する「大田医療圏」(人口約6万人)の中核を担ってきた。ところが6人の退職で、両診療科で手術が必要な救急患者を4月から受け入れられなくなる。常勤医がいる内科や産婦人科などは救急外来を続けるが、手術が必要な重症患者は、30キロほど離れた出雲市や江津市などに運ぶ。


  大田市立病院が2008年度に受け入れた救急患者1万1728人のうち、外科と整形外科の患者は2908人。全体の4分の1を占める。常勤医の不在で、10年度の入院患者数は5万5千人と、前年度から3割減る見込みだ。同年度の病院収支も9億円の赤字(試算)と、一層苦しくなる。


  ◆ 内科が引き金


  大量退職はなぜ、この時期に起きたのか。


  発端は08年、病院唯一の消化器専門の内科医が退職したことにあった。消化器内科医は胃や大腸などのがんを診断し、外科医と組んで手術につなげる。その役割を担う医師が去り、病院を支える診療科の一角がまず、崩れ始めた。


  余波は外科に及んだ。消化器系の患者の受診が減り、手術数も減った。そして昨年秋、広島大学医学部から派遣されていた外科医3人のうち、1人が退職。残る2人も3月末で退職する。


  ◆ 腕を磨けない 


  外科医を引き揚げる理由を広島大は明らかにしていない。大学などと折衝に当たっている竹腰創一・大田市長は「消化器内科医が不在となったことで、チームを組むはずの消化器外科医が出番を失い、腕を磨くための症例をよそに求めた」と説明する。年間手術数が外科医としての実績評価の物差しの一つになっているため、一定以上の手術数をこなせない病院を、外科医は敬遠するという。


  ◆ 専門外に負担 


  残っていた外科医2人の退職は、同時に整形外科の医師4人の退職を引き起こした。


  市立病院に整形外科医を派遣してきた島根大医学部整形外科学教室の内尾祐司教授は、外科医の不在からくる整形外科医へのしわ寄せを懸念する。「内科の専門医が手薄な上に外科医がいないとなれば、内臓損傷の急患や入院患者の急変は誰が見るのか。専門外の診断を、整形外科医がすることになりかねない」


  大田市立病院の医師大量退職を受け、市は開業医の輪番による休日診療と、専門業者による市民向けの電話医療相談で態勢を補う。また、今回の事態を受け、病院の危機を訴えるシンポジウムの開催も検討している。


  市民側も動き始めた。退職の知らせを受け、2月に「大田市立病院を守り育てる会」を結成。2万人を超える署名を集め、県や島根大に医師の確保を要望した。結成総会では「救急病院がないと、大きな競技会を開けないのでは、と高校生が心配している」「病院の衰退で地域も衰退する」などの声があがった。


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